【2017年6月5日】新たなデジタルプリントの潮流を探るこのシリーズ。
8回目は、小森コーポレーション。
①では「Landa(ランダ)」やコニカミノルタとの提携。②では、オフセット印刷機や後加工機との連携や用紙対応の幅が広がったといった話を聞いた。
「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション①」
「シリーズ デジタルプリント 第8回 小森コーポレーション②」
に引き続き、営業統括本部DPS営業推進本部DPS営業推進部の菊池淳部長に話を聞く。
――ユーザーはデジタル印刷の現状をどうとらえていますか
昔、「インプリント」「クロマプレス」「DI」などのデジタル印刷機を導入した印刷会社がありましたが、さまざまな課題があり一度やめてしまったところも多いのです。
その結果、一度は「デジタルって難しいよね」という意識が生まれてしまいました。
しかし、その後、各メーカーが新たに挑戦をはじめ、ブランドや機械の世代も変わってきました。さらに、デジタル印刷機が持っていた課題が、徐々にではありますが解決され、ユーザーのニーズに適合してきています。
当社は「つくばプラント」でデジタル印刷機を含めた内覧会を開催していますが、毎回400人くらいお客様がいらっしゃいます。
本社ショールームにあるサンプル。大型写真集のプリントなどでもデジタル印刷機が採用されている
そのくらい皆様の関心が高まっていると感じています。
印刷機の導入を検討するお客様とのお話でも、デジタル印刷機が土俵に上がるケースが増えていることも事実です。
――貴社ではどのような売り方や提案をしていきますか
デジタルでは先行メーカーがありますので、そちらとは違う切り口で提案していきたいと思っています。
当社の主なお客さまであるオフセット業界で頑張っている方たちに、従来の仕事を損なわない、やりやすさを提案できればと思っています。
――デジタル印刷機の課題は
サプライや保守などのコストが高いといわれますね。
しかし、ページコストのみで考えるのではなく、短納期や版がいらない、オペレーターが熟練者でなくてもよい、といったコストを下げる要因も多くあることをご理解いただきたいです。
また、保守は基本的にクリックチャージを採用せず、導入される各ユーザーにあった方法を一緒に考えていきたいと思っています。
とにかく、お客様のビジネスが成り立たないと、デジタル印刷は継続し広がりを見せるということはないと思うので、当社では柔軟に対応していきたいと思っています。
――drupa2016では自動化などが話題になりました
さまざまな仕事を無理なくこなすために「ジョブをシステムで振り分けてほしい」という話は多く寄せられています。現状でも可能ですが、アプリケーションの拡充などで、さらに便利になるように応えていきたいと思っています。
――今後の展望などを教えてください
ある調査ではデジタル印刷機活用の割合は2020年でも出力ベースで、3~5%という話がありました。一方のコンベンショナル機(アナログ印刷機)は9割以上を占めており、よほどのことがない限りすべての会社が雪崩を打ってデジタルに変わるということはないでしょう。
ただ、セグメントによっては、デジタルへの入れ替わりが多くなるケースもあると思っています。
データプリント分野では、枠だけオフで印刷し可変部分をデジタルで印刷していた工程を、フルバリアブルへ変えたいという要望がありました。また、商印やパッケージでは、顧客によって内容を変えるバージョニング印刷がほしいという意見もいただいています。
大きく分ければ、お客様からは、2つの切り口で要望をいただいています。
一つは「オフセットとの融合」というニーズ、もう一つは「新しいビジネス」を開拓したいというニーズであり、当社ではどちらにも対応していきたいと思っています。
全国で菊判以上のオフセット印刷機は6000台が稼働しています。そのうち半分の3000台は小森コーポレーションの製品。
そんな、印刷会社のことをよく知っている当社が、デジタル印刷の分野でも、一番お客様のお役に立てるよう頑張って、これからも多くの要望にお応えしていきたいと考えています。
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