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武藤工業 3Dプリンタ2機種を発売 最上位機種「MF-2500EPⅡ」&最小サイズのエントリーモデル「MF-800」

【2019年1月18日】武藤工業はこのほど、最上位機種「MF-2500EPⅡ」と同社製品最小サイズのエントリーモデル3Dプリンタ「MF-800」を発売した。
また、旭化成製「テナック」を使用のポリアセタール(POM)フィラメントを同時発売する。

 

「MF-2500EPⅡ」

「MF-2500EPⅡ」はエンジニアリングプラスチックにも対応した最上位機種。
造形サイズはX 軸300×Y 軸300×Z軸300mmと大型造形物を、自社製高温デュアルヘッド(300℃対応)を使って高速出力に対応する。

武藤工業 mf-2500ep_02

また、それぞれのヘッドに別々のマテリアルフィラメントを装填することで、芯材と表面材料を使い分け、造形製造にかかるコストを低減することや、2 色造形などご利用用途がさらに広がる。
2種類のマテリアルによる造形 デュプリケートモードでの出力さらに、同種には「デュプリケート」機能を搭載したことにより、造形テーブルの幅を二分割し二つのヘッドが同時に稼働し、1種類の造形を二つ同時に作成することで、造形時間の短縮にも役立つ。

武藤工業 mf-2500ep_02

同機種発売に合わせ、新しいエンジニアリングプラスチック材料として、旭化成製「テナック」を使用のポリアセタール(POM)フィラメントを同時発売する。
従来POMを安定的に造形できる3Dプリンタはなかったが、高温対応ヘッドを持つ「MF-2500EPⅡ」で、初めて安定した造形を可能にした。
提供を開始するPOMは、添加剤を一切使用していないため、食品安全に関する溶出試験もクリアしている素材。厚生労働省告示やFDA、欧州委員会規則等の規制に適合しており、食品加工工程にも使用できる。

「MF-2500EPⅡ」は、造形テーブルの最大設定温度を150℃に向上させ、底面に断熱材を組み込むなどで課題を回避する工夫がある。
なおPOM 使用時には、造形物とテーブルの接着性を確保するために、3Dプリンタ用シート「BuildTak」が必要。

本体価格は 850,000 円(税別)、初年度の販売目標台数は年間100 台を見込んでいる。
POM フィラメントは、1.75mmサイズ、1kg で¥29,800(税別)。

 

「MF-800」

3D プリンタ「MF-800」は自社製品最小サイズのエントリーモデル。
最大造形サイズもx 軸200×y 軸200×z 軸170mmを確保しながら、外寸は奥行き362×横幅348×高さ480mmと、テーブルに設置できる小型サイズに仕上げている。

武藤工業 mf-800_02

学校など教育機関を中心に、個人や購入を控えていた中・小規模の企業などでの用途を見込む。
授業などで多くの学生が利用する場合などを想定して、造形データをSD カードで読み込み本体に挿入し、本体正面のディスプレイと操作パネルで操作方法を選択できるため、パソコンと離れた場所での設置、造形作業も行える。

造形精度は、エントリーモデルの位置づけだが、最小積層は0.05㎜と高解像度で高い表現力を持つ。
また、造形テーブルの平行度や凸凹を自動補正できるセンサー「Z プローブ」を搭載しており、ヘッド交換時の高さ補正も不要で、調整不足などで発生する造形失敗を防止する。
さらに、ヒーター付き造形テーブルには脱着式で湾曲可能なマグネット定着シートを標準装備し、完成した造形物を手元で簡単に取り外せる。

武藤工業 mf-800_02

フィラメントも、他製品でご利用頻度の高い「PLA」(白、黒、クリア)と「ABS-HG」(白)の各1㎏に絞ることで、購入しやすい価格となっている。
このほか、オプションとしまして、教育機関様向けの有償サポートパック「アカデミーサポートパック」をご用意している。

本体価格は 220,000 円(税別)、初年度の販売目標台数は年間500 台を見込んでいる。

 

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