【2018年2月22日】印刷機メーカーのミヤコシは、2月20日、21日の2日間、秋田県大仙市の宮腰精機・国見工場で「オープンハウス」を開催した。
「オープンハウス」では、軟包装用の「VAR18B」「MHL13B」と、ラベル印刷に対応した「MLP16」の3機種をデモンストレーション。印刷関係者や報道など100人超が訪れて、最新の製品を見学した。
またこの日、「VAR18B」を導入する四国化工の入交正之社長を招き、記者発表も行われた(別掲)。
「VAR18B」は、軟包装で使用されるフィルムへの印刷を可能としたオフセット印刷機。
従来、グラビア印刷機で行われることが多かった軟包装印刷を非常に機体がコンパクトなオフセット機で行える。
最大の特長は、搬送方式に用紙を戻しながら印刷する間欠式を採用したこと。天地サイズを入力すれば印刷長に合わせて、用紙が振幅するため、スリーブや版胴交換の必要がなく、版胴の保管場所も必要がない。
エンドレス印刷にも対応しており、特定のパターンを切れ目なく繰り返しプリントすることも可能。
乾燥装置には、熱に弱いフィルムを搬送するため、高温を発しないLED-UV照射装置を採用している。
最大印刷幅は470㎜。
デモンストレーションでは、厚さ30μm のOPPへの印刷を披露。また、版交換を実演し、10分程度で作業ができるダウンタイムの少なさもアピールした。
オフセット印刷はインクの掛け合わせで色を表現するため、グラビア印刷と異なり1回ごとのインク交換が不要。また、版も薄く、軽いため扱いやすい。さらに版の価格が500円程度と安価であるため、ランニングコストも低減できる。
「MHL13B」は、軟包装用のオフセット輪転機。高速印刷が特長で、間欠式の欠点である高生産性を持つことが特長。
A型はすでに納入したが、UV臭などの課題があったため、新開発のB型では窒素パージ装置を搭載し、UVインクの固まりやすさを向上。UVインクを固める効果のある開始剤の使用量をA型の5分の1まで低減し、低臭気と素早いインク硬化を実現した。
最大印刷幅は330㎜。
「MLP16C」はオフセット間欠式のラベル印刷機。デモ機はホットホイルとダイカットを搭載。デモンストレーションでは毎分250ショット(約100m)まで速度を上げ、箔加工と抜き加工、カス上げまでを実演。生産性の高さを示した。
四国化工の「VAR18B」導入記者発表は別掲
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