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コニカミノルタジャパン 多言語通訳サービス「KOTOBAL」義務教育学校での導入開始 小中学校で活用が進む

【2025年7月17日】コニカミノルタジャパンが提供する多言語通訳サービス「KOTOBAL」が、全国の教育現場で本格展開されている。大阪市ではすでに全小中学校と義務教育学校での導入が始まっており、東京都板橋区でも一部の小中学校で活用が進む。

「KOTOBAL」は、32言語に対応したAIによる機械翻訳と、通訳オペレーターによるビデオ通訳を組み合わせたハイブリッド型サービスとして、学校現場での言語支援を担う。従来のアプリに加えてブラウザ版も提供し、GIGAスクール端末など端末のOSに左右されず利用可能となった。

教室では、教員の話す内容をリアルタイムで翻訳するだけでなく、児童生徒自身の発言も自動で判別・翻訳。グループワークや日常会話において、言語の壁を越えた双方向のコミュニケーションを支援する。これにより、外国人児童が授業に参加しやすくなり、休み時間にも友達と自然に交流できるなど、精神的な不安の軽減にもつながっている。

また、保護者面談などでは24時間365日対応のビデオ通訳を活用できるため、通訳者の手配やスケジュール調整が不要に。教職員が本来の業務に集中できる環境づくりにも貢献している。

背景には、日本語指導が必要な児童生徒の急増がある。文部科学省によると、2023年度における対象児童生徒は約6.9万人と、過去10年で1.9倍に拡大。国籍の多様化と居住地域の広がりにより、通訳や指導員の不足、教職員の負担増、外国人児童の孤立といった課題が顕在化している。

「KOTOBAL」は、観光や自治体窓口などでの実績を重ねてきたが、今回の教育分野での展開により、「誰ひとり取り残さない」多言語コミュニケーションの支援をさらに広げる。

「KOTOBAL」公式サイト
https://kotobal.konicaminolta.jp/

 

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