【2017年11月20日】SCREENホールディングスグループのエムティサービス東日本は12月20日(水)、インテックスが開発した超高演色性LED照明「Tino4000RA98P」を発売する。
「Tino4000RA98P」は、印刷物の色評価用LED照明。
光源には白色LEDに加えて、別波長の3光源を搭載した「4光源方式」を採用。従来にない幅広い光のスペクトル(分光分布)を生成し、ブレのない色評価が可能となる。
印刷物などの色評価用としては初めて、設置後にも光を調整できる「再補正機能」を搭載。さらに点灯方式を自由に選択できるマルチタイプ電源のため、設置前の電気工事が不要で導入コストも低減している。
従来、印刷物の色評価には高演色の「AAA蛍光灯」などが利用されてきたが、蛍光灯は数年で経年劣化が始まり、安定した色評価ができなくなるという。また、光の波長に偏りがあるため、一部の色評価にブレが出ることもある。
さらに、蛍光灯は環境負荷の抑制を目的に、国が製造・輸入の規制強化を進めるなど、今後の供給に不安がある。
「Tino4000RA98P」は、従来の蛍光灯に比べ、半分以下の消費電力と約4万時間(照度の30%低下までの時間)の長寿命により、ランニングコストや交換作業の削減に貢献する。
エムティサービス東日本はSCREENホールディングスのサポート会社。全国15拠点・約200人の技術者がおり、普段から印刷会社へのメンテナンスサービスを行っている。同社が照明の販売を行うことで、印刷会社は照明に関しても安定したサービスを受けられる。
発売に先立ち、東京都多摩郡の水上印刷多摩工場で、試験導入されており、11月17日には報道関係者らに同設備が公開された。
水上印刷の松崎良樹取締役生産本部長は「すでに工場内はすべてLED化したが、今回、印刷機の色見台に『Tino4000RA98P』を採用した。これまでより肉などの食品が鮮やかに見え、黄色の浮き汚れを確認しやすくなった。現場からは太陽光に近いという評価も聞いた。プルーフ照明に採用を検討している」と話す。
価格はオープンプライスだが、エムティサービス東日本長正道社長は「一般的なLED照明が1~2万円、高価格帯のもので7~8万円なので、この間くらいの価格になる」としている。
同社では初年度の販売目標を5000本としており、印刷業界のほか、繊維業界や美術館、医療介護施設へ拡販していく。
問い合わせはエムティサービス東日本新規事業部(☎ 03-5952-6011)まで。
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