【2016年7月5日】京セラはこのほど、サーマルヘッドプリンタ2シリーズを発売する。
新製品は卓上型カードプリンタ向けの「KPE シリーズ」と、バーコードプリンタ向けの「KMS シリーズ」。
「KPE シリーズ」はクレジットカードや ID カードなど硬質のカードに印刷する卓上型カードプリンタ向けの端面型サーマルプリントヘッド。
「KPE シリーズ」は、解像度が600dpi となり、従来の300dpiより繊細なカラー表現や高精細印字が可能となった。また、従来品との入力信号配列の互換性も確保しており、従来品のプリンタ設計を活かせるため、新規開発が容易という。
近年、クレジットカードや ID カードは、セキュリティ対策として、本人認証用に鮮明な写真やステルス文字などが印刷されたタイプの普及が進んでおり、カード需要は急増している。今回の「KPE シリーズ 600dpi」の開発はこれに応えたもの。
7月から受注生産を開始し、年間15,000 台の販売を目指す。
一方の「KMS シリーズ」は、新構造により従来品比で約 40%の小型化を可能にした世界最サイズのバーコード向け平面型ヘッド。抵抗ロス設計により最大20%の省電力化を実現しており、ポータブルプリンタの小型化と省電力化に対応する。
「KMS シリーズ」は、従来構造でセラミック基板上に設置していたドライバーIC を、回路基板上に設置。基板とドライバーIC の接続をワイヤーボンディング方式に変えたことにより、奥行きを従来品の 16.3mm から 9.9mm へ約 40%縮小し、小型化を実現した。
さらに配線形状の最適化を行い、配線抵抗ロスを低減することで発熱体部の熱効率を改善し、消費電力を最大 20%低減した。
こちらも7 月から受注生産を開始しており、年間350,000 台の販売を目標としている。
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