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グンゼ リサイクル原料を使用のハイブリッド収縮フィルムを発売 石油由来品の使用を削減

【2022年12月22日】グンゼは1月から、リサイクル原料を使用し環境に配慮したハイブリッド収縮フィルム「GEOPLAS HCT3タイプ(ジオプラスエイチシーティースリー)」を発売する。

ハイブリッド収縮フィルムは、グンゼ独自の異種多層化技術により、PS(ポリスチレン)素材とPET(ポリエチレンテレフタレート)素材が積層されたフィルム。
収縮仕上がり性、耐内容物適性、剛性、ミシン目適性などPSとPETの両方の特長を兼ね備えることで、PETボトル飲料や食品、化粧品、トイレタリー用品などのラベルとしてグローバルで幅広く使用されている。

今回販売を開始するリサイクルハイブリッドフィルムは、マスバランス方式によるケミカルリサイクル原料を30%使用。これにより日本市場で展開した後にアメリカおよびASEAN市場へと販路を拡大する。
この取り組みは石油由来原料の使用を削減したリサイクルハイブリッドフィルムの第一弾として、市場での普及を推進するもの。

マスバランス方式とは、原料から製品への加工・流通などの工程で、ある特性を持った原料がそうでない原料(石油由来原料など)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。

今回の新グレードは、厚み 35μmで、石油化学原料と同等の性能を保有しながら環境負荷低減の両立が可能。用途は、PETボトル飲料や食料品、日用品等のラベルなど。

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同社では2023年1月より日本国内向けにサンプル出荷を開始。その後3月に製品出荷体制を整え、6月に第三者認証を取得し、証明書付き製品の販売を開始し、初年度(2023年度) 250tの販売を目指す。
なお、アメリカおよびベトナム海外法人は2023年6月に上市予定。

マスバランス方式詳細説明
https://www.gunze.co.jp/plastic/detail/230

 

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