【2015年12月9日】Amazonのスマホ用アプリにパッケージにかかわる大変化があった。
アプリを試してみた
なんと、商品現物を読み取る機能が付いたのだ。
この写真を見てほしい。
家にあったお茶にかざすと
おおおお!
光の粒がたくさん出て、パッケージを読み取っているっぽい。
マイナーなお茶なのに(メーカーさんごめんなさい)そのシリーズ商品が表示されるではないか!
物品認識技術はカメラとセンサーの発達でかなりのところまで来ていると聞いていたけど、スマホで代用できちゃうのはスゴイ。
メジャーブランドのエビアンはバーコードでOK。
この時期、お肌の乾燥を防止するシアバターもこの通り。意外と高いのね。
このアプリで何が変わるのか?
さて、ネットでは「商品を読み取られたら、リアル店舗はひとたまりもない」といった意見があったが、どうだろう?
今までも古本屋でアプリを使った「せどり」をする人はいた。
せどりとは、古本屋さんなどで安価に売っている本やCD、ゲームなどを、Amazonサイトと連動させたアプリなどで調べて、高く転売するというもの。
100円の本でもマニアにとっては「100万円出しても欲しい」などというケースもある。
じゃあ、やっぱり「なんでもせどり」「なんでもネット購入」の時代が来るのだろうか。
プリプロ記者は、この心配はあまりないと感じている。というか、このアプリのみで大きく変わることはないと感じる。
これを見てほしい。キヤノンのカメラや携帯電話の古いやつなんかは、読み取れなかった。目薬もダメ。
医薬品がだめなのかと思ったら、「ストッパ下痢止め」はOKだった。
読み取れる、取れないの違いに関しては、単純にAmazonがパッケージを登録しているので、パッケージから出したものはNGということのようだ(未確認だけど)。
つまり、カメラや携帯電話なんかはこれに該当。家電量販店では、現物を箱から出して陳列しているのでこの心配はないと思われる。
特に古い商品などは撮影も難しいので、登録自体ができないだろう。
だが、もともと家電業界などは、ネット通販に押されて、かなり厳しい状態なので、その傾向が少し加速するというのは間違いない。
どのみち、大型の家電量販店は都心部以外は負け戦なのだ。
コンビニエンスストアやスーパーなどではどうか?
食品や飲料、日用品などは、その日やその場で買いたいものがあるはずなので、わざわざスキャンする人は少ないというのは誰でも想像がつく。
あるとすれば、まとめ買いが今以上にお得になるか(消費税UP前?)、その日に商品が届くといったサービスがさらに進めば、スキャン&購入は増えるだろう。
それも今すぐというわけではない。
きっとこう使われる(はず)
では、どう使われるのか?
例えば贈り物をもらったとき
「地方の有名店のお菓子らしいけど、この辺りでは売っていないなあ」で、ピッ!
「居酒屋でおいしい日本酒を飲んだけど、家でも飲んでみたい」で、ピッ!
こんな感じで、リピート購入するなら圧倒的に便利。
当然、リアル店舗や他のネットモールからAmazonへ置き換わってしまう部分があるのは間違いないだろう。
これは、従来と変わらない傾向で、ネットで買ったほうが便利、その中でも使いやすいところから買うという流れは止められない。
海千山千のネット業界、地方の土産物をピッとしたら、その地方への旅行が広告で出てくるようになるかも?
お饅頭の検索から秘境の温泉にいったり、チョコレートを検索して海外旅行なんかにいったりするって、ちょっと夢があるなあ。
大きく変わりそうなのはパッケージデザイン。
Amazonアプリで読み取りやすいかどうかも、デザイン選定時に一つの基準になるかもしれない。
「え!このパッケージAmazonで読み込めない!じゃあやめよう」なんてことが起こるかも。
デザイナーにとってまた新しい課題が誕生してしまったかもしれないAmazonアプリの登場。
チャンスにするかピンチになるかはあなた次第!?
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