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ありえないワインイベントの広告が話題に 意識低い系デザイナーが担当 「イートワイン トヤマ」は10月20日開催


【2019年10月1日】富山市で毎年秋に開催される、北陸最大級のワインフェスティバル「イートワイン トヤマ」。このイベントの広告が「超意識低い」と話題になっている。また、そんな広告が毎年広告賞を受賞しているというのだ。

下のがその話題の広告(2017年版)。

 

ワイン知らないデザイナーが制作

このイベントの告知がこんな風になったのは2017年の7回目からで、デザイナーとしてデザインスタジオROLE(ロール)の羽田純氏が起用されてから。

羽田氏は「ワインの知識が、過去最も乏しい『意識低い系』デザイナー」とのこと…。
従来のイートワインのチラシやポスターは、すべて「ワインを知っている」からこそできるアプローチ。「ワインを好きな人」を明確にターゲットへ定めてきたが、それをドーンとひっくり返した内容だ。

羽田氏が依頼を受けてまず、徹底的にワインを勉強してみたそうだ。

ウィキペディア・グーグル・近所の酒屋などを徘徊し、リサーチすること約1カ月。少しずつ、ワインの表面的な知識は理解したとき、ふと思ったのは
「1カ月そこそこ勉強した知識で作ったデザインプレゼンを、かたやワインのプロフェッショナル軍団相手に、どんな顔して語ればイイのか…?」

そこで「発想の転換(半ばやけくそ)→ 知らないコトをそのまま武器へ」となったという。
ワインバーで“知ってる顔”を、「飲みやすい」だの「じゃあ次は、今のとは違うのちょうだい」など、調子の良いことを言っていましたが「”ワインを知らない自分”だからこそ提案できる広告」へと舵を切った。

今まで見て見ぬ振りをしていた、デザイナー自身の『意識低い系』の部分を全面に出し、2017年度の初案で出来上がったコンセプトは、『ワインは雰囲気』。
「カベルネ・ソーヴィニヨンって、偉いおじさんっぽい」というような間違ったイラストをフックにし、補足で正しい情報へと導いていく手法だった。

これにより、今までワインに知識のなかった層にも訴求できたという。

 

ワインかぶれがチラシに

この広告、北陸3県のコピーライターズクラブ審査会(HCC)でもトップ10に入る賞を受賞、デザインの全国審査でも評価を受けた。
知らないことを、知らないことのまま前面に武器にする告知は大変好評で、8回目の2018年は、開き直りが加速し、テーマはズバリ『知ったかぶりを楽しもう』で、ワインの前で『かぶれてしまう』経験を妄想しチラシにした。

2019年は、知識の有無に関係なく、知ろうとする心意気や好奇心をデザイン。テーマは『感じ方には個人差があるけれど!』。
広告のイラストは、漫画家・目元あたる氏が担当。独特の世界観で、横型チラシに1テーマ10コマでストーリを作っている。

うーん、なんとも味わい深い意識低い広告!
今年も10月20日(日)に開催される同イベントが楽しみだ。

 

開催概要

北陸最大級の、食とワインのフェスティバルEAT WINE! TOYAMA 2019
日時:2019年10月20日(日) 12:00〜21:00
場所:富山県富山市 総曲輪グランドプラザ
http://eatwine.org
https://www.facebook.com/EatWineToyama/


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