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【開催中レポート】「57th FISMA TOKYO 」 デジタルプリント系初出展多数 今日12日まで、東京ビッグサイトで

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【2021年11月12日】「57th FISMA TOKYO (東京ファッション産業機器展)」が今日11月11日~12日(金)、江東区有明の東京ビッグサイト西3ホールで開幕した。
主催は東京都ミシン商工業協同組合。

同展示会はアパレル素材や生産機器・システム、物流、情報技術など、アパレル生産にかかわる全分野の資機材やサービス、技術が集まる展示会。近年は、デジタルプリント関連の出品も多い。
今回は「先端技術が拓く—。ものづくり新時代」をテーマに約70社が出展している。

プリント&プロモーションでは、デジタルプリント関連を中心にレポートする。

 

展示会レポート

初出展のイメージ・マジックは、オンデマンド転写シート作成システム「Trans Jet」シリーズを展示した。
「TransJet」は、フィルムへプリンタで出力し、転写用のポリウレタン粉末(糊)を添付、加熱し糊を定着させるまでを一貫して行えるシステム。

生成されたフィルムは、テキスタイル製品に熱圧着するだけで転写でき、これまで数十分から数時間かかっていた転写作業を数分で終了する。
同社は、「OGBS2021」「ギフト·ショー秋2021」に続く出展で、同製品を積極的にPRしている。
担当者は「これまで出展していたグッズ作成関連の展示会とは、異なる層が来場している。この商品をより多くの人に紹介したい」と話す。

サブリット(マークスグループ)も「OGBS2021」に続いての出展。
昇華転写用トナープリンタ「SDP A410」で出力した転写紙は、白糸の刺繍に上から転写することでフルカラー化できる。
転写シートは、薄く透けて向こう側が見えるため、転写対象にしっかり合わせて加工でき、カラー糸を使った刺繍のような効果を出せる。
プリンタの価格は315,000円。

エプソン販売も初出展で、デジタル捺染機「MONNA LISA」を紹介している。
ブースでは「MONNA LISA」でプリントしたテキスタイルを使った、着物などを展示し、イメージ動画で製品を紹介した。
担当者は「コロナ禍で、捺染業界も工程の見直しを考える会社が多いと聞く。デジタルプリントの導入によりこれを実現し、またDX化の推進の手助けができれば」と出展の理由を述べた。

ハシマは、前述のサブリットが販売するトナー転写用プリンタ「KIP EST480」と昇華転写用連続熱圧着機を出品している。
トナー転写用プリンタは、インクジェット方式の約10倍で出力でき、洗濯堅牢度や対候性が高い。
現在はポリエステル素材が中心のスポーツウェアで採用されている。

上野山機工は、ブラザーのガーメントプリンタ「GTX」に準拠した受発注・生産管理システムを出品している。
システムはBtoCの取引を意識したもので、Tシャツなどが注文された場合、そのデータ管理と校正承認後のプリント移行、作業終了までを管理できる。
さらに日本郵便とのシステム連携も可能で、送り状の作成や郵便料金の管理までを一体化できるという。また、コンシューマとはLINEでのやりとりもサポートする。

ベビーロックはZUNDのカッティングプロッタを使用した、革加工システムを展示している。システムでは革の表面を検査し、傷などを除いた部分を切り取る。また、システムが取り都合も自動的に最適にするため、歩留まりが非常に高くなる。
切り取る部分は、プロジェクターで枠線を映し出すため、事前にどの部分が切り取られるかをオペレーターもチェック可能。
「革の無駄をなくすのはもちろん、省人化にも貢献可能」と担当者。

サトーは自社のRFID(ICタグ)を活用したシステムなどを出品している。
「大車輪SaaS」は、同社のRFIDを付与した商品などを追跡し、各ゲートを通った日時などを追跡可能。その上、現場で起こりやすい実際の在庫のずれを検証可能で、どこで在庫がなくなったのかを明確にし、伝票の打ち直しなどの手間を省く。在庫管理だけでなく、生産管理にも踏み込んだシステムとなっていることが特長。

川上製作所は、昇華転写用レーザー裁断機を展示。スポーツアパレルで使用される昇華転写シートのカットの自動化をPRしている。

 

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