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「い・ろ・は・す 天然水」のラベルにフレキソ印刷を採用 グラビアから転換の弾みに コカ・コーラシステム

【2017年5月18日】コカ・コーラシステムは5月22日(月)、ミネラルウォーターブランド「い・ろ・は・す 天然水」のラベルにフレキソ印刷を採用。環境負荷を低減した新パッケージに刷新する。

いろはす フレキソ

清涼飲料業界ではここ数年、PETボトルの薄膜・軽量化や、ラベルをシュリンクタイプから面積の少ない胴巻きラベルへ変更、ラベルの薄膜化といった、環境に対応した容器施策を行ってきた。
容器やラベルの薄膜化が限界に達していたことから、各社が次の課題として、従来のグラビア印刷から環境にやさしいフレキソ印刷への変更を模索していた。

しかし、フレキソ印刷は、日本では段ボールへ企業名を入れる印刷などから始まり、かつては印刷品質がそれほど高くなく、グラビア印刷との発色の違いなどの課題があった。このため、これまではサントリーが一部地域のミネラルウォーターで採用した以外ではフレキソ印刷の本格的な採用実績はなかった。

近年、製版や印刷機、カラーコントロールの技術が向上したことから、さまざまなパッケージでの採用が増加。「い・ろ・は・す 天然水」の新パッケージでは、285ml 、340ml、555ml、1020ml 、2L のすべてのサイズで、ラベルがフレキソ印刷となる。
フレキソ印刷の採用により、CO2排出量は、従来の42%まで抑制し、パッケージ製造にかかる環境負荷を大幅に低減させる。
いろはす フレキソ

グラビア印刷は溶剤の使用が多いことから、地球環境はもちろん、工場環境でも人体への影響が懸念されるなど、課題を抱えていた。今回の「い・ろ・は・す 天然水」への本格採用により、他社もPETボトル用ラベルのフレキソ化が一気に進みそうだ。

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