【2019年9月3日】「ワイドフォーマットプリンティング コンファレンス@サイン&ディスプレイショウ2019」が8月30日、江東区の東京コンファレンスセンター・有明で開催された。
主催はキーポイントインテリジェンス。
同コンファレンスは、「サイン&ディスプレイショウ2019」公式セミナー。毎回、大判プリンタや周辺資機材、その成果物であるサインやディスプレイなどの国内外の最新情報を、同社のアナリストやゲストスピーカーが報告している。
今回はゲストスピーカーとして、富安金属印刷技術開発部の高山聖一部長、イー・エフ・アイ多田比佐史セールスディベロップメントマネージャーが登壇。それぞれの取り組みやワイドフォーマット市場の動向について解説した。
プリント&プロモーションでは、ゲストスピーカー講演をピックアップし紹介する。
富安金属印刷の高山部長は、自社が取り組む「ワイドフォーマットプリンターによる『オリジナル缶』サービスについて」のテーマで以下のように講演した。
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縮小する国内製缶市場で、受注産業からの脱却を図るためにデジタルプリンタを使った「オリジナル缶」分野に参入した。
参入にあたり、2016年にはデジタルプリントに関する調査を開始。2017年にはFESPAを見学、2018年にはIGASにオリジナル缶のプロトタイプを出品した。
2018年11月には大判のフラットベッドプリンタを導入。現在はペール缶では日本のトップメーカーであるジャパンペールとともにオリジナル缶を作成している。
大判プリンタによる金属への出力では、インクが重要で、この知見を持つ富安金属印刷ならではの製品を開発できた。
缶単体へのオリジナルプリントはもちろん、缶を複数個積み重ねたディスプレイや一斗缶を使ったモニュメントなども作成している。
缶への出力に当たり、これまでにない少量作成が求められたことから、社内システムを再構築した。
BtoBがメインだが、BtoCビジネスとしてはLINEの中で限定サービスを開始。このビジネスで、ペール缶は「何かを入れて売るもの」から「思い出の写真をプリントするもの」に変化した。
高山氏は「まだヨチヨチ歩きだが、何か始めないと見えない部分がるので、さまざまなことを試している。皆さんとともに何か出来たらありがたい」と呼びかけた。
イー・エフ・アイの多田マネージャーは、「ソフトサイネージ・ファブリックプリントの進化と可能性」のテーマで、海外の展示会や出力事例などについて紹介した。
屋外広告を含むOOH(アウトオブホーム)メディアは、コンセプトやブランドイメージを伝えていくことに大きな価値がある。中でも布へプリントするソフトサイネージが伸びている。
ソフトサイネージだれば、大きなものでも世界中のどこからでも100~150ドルで配送できる環境になっている。このことは非常に大きく、逆に日本からも輸出できるということだ。
OOHにも新たな流れがあり、屋外は大型のデジタルサイネージが増えている。これは街そのものを魅力化して集客するスタイルのOOHだ。日本も例外ではなく、集客にはインスタ映えが重視されている。
外を歩く人はスマホを見ており、のぼりや看板などのサインを見ない環境になった。女子高生は店を探すために看板を見るのではなく、スマホで検索している。このため、大判の広告は、屋外より屋内が優勢になるだろうと予測する。
驚きを演出する広告手法が重要となり、その手法の一つとして、海外ではファブリック(布)が使用されるケースが多くなっている。
ファブリックは反射しないという特性があり、扱いやすく、施工しやすいことが特長。個人のオフィスなどにも導入できるような簡単な取り付けのシステムも販売されている。
ソフトサイネージへの移行は、事業拡大のチャンスになるもの。「変化に対応したものだけが生き残る」というダーウィンの言葉どおり、この変化を新たなビジネスにつなげてほしい。
キーポイントインテリジェンス コンファレンス
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