【2016年3月9日】「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」が3月8日(火)、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。主催は日本経済新聞社。
同イベントは「JAPAN SHOP」「リテールテックJAPAN」「建築・建材展」「SECURITY SHOW」「フランチャイズ・ショー」「ライティング・フェア」「LED NEXT STAGE」「街づくり・店づくり 未来提案EXPO」などの展示会で構成される店舗関連や内装・建材の総合見本市。
プリント&プロモーションでは「JAPAN SHOP」と「リテールテックJAPAN」に焦点を絞り会場速報をお届けする。なお開催は3月11日(金)まで。
「JAPAN SHOP」
ミマキエンジニアリング(JS4431)は3月7日に発表した新製品を中心に展示している。
UJV55-320」は出力幅3.2mのUV硬化型インクジェットプリンタ。最大の特徴は「確認用LEDライト」の標準装備。出力しながら内照式サインでの見え方が確認でき、プリントミスなどがあった場合も気づきやすい。
最大出力速度は高速モードで60 ㎡/h。価格は950万円(税別)。
TS30-1300はテキスタイル・アパレル向け水性昇華転写用インクジェットプリンタ(IJP)のエントリーモデル。価格は98万円(税別)。
ブースには蛍光色を使って出力したファブリックサイン(布地サイン)を掲出し、特徴をPRしている。
担当者によると「海外では軽くて折りたためるファブリックサインが展示会場などで多く使われて始めている。日本でも今後、増加が予測される」と話す。
このほか、UV硬化型フラットベッドIJP「JFX200-2513」の「UJF-7151plus」などのデモ、純正インクジェット壁紙メディア「アルティスタ ウォールデコレーション」の紹介も行った。
エプソン販売(JS4346)も各種大判インクジェットプリンタを出品している。
「SC-S70650」は溶剤系IJPの10色モデルでメタリック対応。白やオレンジインクを改良しており、隠ぺい性や発色を高めている。最大出力幅は1615mm。
「SC-SF9200」は昇華型プリンタのハイスピードモデルで、テキスタイルやファブリックサインなどのニーズにこたえる。最大出力幅は1615.6mm。
ルキオ(JS4330)は、実機展示はなかったが、各種インクジェットプリンタの出力物を展示。ブースではターポリンなどの素材はもちろん、段ボールへのプリントなども見られる。
実機のデモを見たいという来場者には横浜市港北区の自社ショールームを紹介。UV硬化型フラットベッドプリンタ「swissQprint Nyala2 3200」や大型のUV-IJP「SKYJET MIMA3200」などを見られるという。
富士フイルムグローバルグラフィックシステム(JS4335)はUV硬化型インクジェットプリンタ「Acuity LED 1600Ⅱ」をデモンストレーション。また、同機用の「UVijet」を出品し、1,000%超の延伸率を成型品などへのプリントで披露した。
コムネット(JS4343)は、レーザー加工機を展示。フラグシップマシンの「MERCURY609」は厚物のアクリル板などを、「アイスメルトカット」と呼ばれる滑らかな切り口で加工できる。
このほか、小型で安価な「LaserPro SPIRIT」も展示した。
レーザー加工機は近年、少量のグッズ製作などで需要が伸びており、導入台数が大幅に増えている。
記者の目
インクジェットプリンタでは、主力のUV硬化型に加えて、昇華転写型も目立つ。2020年の東京五輪を控え、テキスタイルではオリジナルのスポーツウェアが注目されている。また、ファブリックサインと呼ばれる布製のサイン(看板)も昇華転写型IJPで出力されることが多い。
同時期にアムステルダムで「FESPA」(http://www.fespa.com/)や「2016上海国際印刷・包装・製紙産業総合展&フォーラム」が行われており、これに合わせて新製品の発表も多い。
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