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印刷博物館「進化するデジタル印刷展」開幕 国内外 最新事例を紹介 6月10日まで


【2018年3月26日】印刷博物館は3月24日から、P&Pギャラリーで「進化するデジタル印刷―オンデマンド出版からバリアブル印刷まで―」を開催している。また、同展にあわせた講演会も多数行われる。
開催は6月10日(日)まで。

同展では「オンデマンド印刷」「プリントオンデマンド」と呼ばれる版を使わないデジタルでの印刷について、事例や仕組み、歴史解説などを展示している。
デジタル印刷の専門サイト「プリント&プロモーション」では3月23日、報道陣向けに一足早く公開された会場をレポートする。


会場入り口の「デジタル印刷の基本の“き”」と題した展示

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大集結したデジタル印刷の事例

圧巻はデジタル印刷の事例を集めた展示品の数々。
以前、当サイトでも取り上げた200万種類以上のパッケージを用意したロッテの「キシリトールガム」やユーザーの顔をパッケージにする不二家の「マイミルキー」は会場入り口付近で展示されている。

ロッテ「コアラのマーチ」は、30周年のプレゼントキャンペーンで、当選者の顔と名前をデジタルプリントしたバージョンを紹介。コピー機などでよく採用されている電子写真(EP)方式でプリントされており、1個ずつ異なるという従来の印刷では不可能な要求にこたえている。

福岡名物「博多通りもん」は、2017年日本一となった「ソフトバンクホークスの選手や監督」を個包装にプリント。実はこれ、関係者に配られた記念グッズ(非売品)だそうで、少ない個数でも対応できるデジタルプリントの特性を生かしたちょっと粋な試み。印刷はEP方式。

パッケージ以外では、大洞印刷が手掛けたクリアファイルがある。アニメキャラクターの基本デザインを生かしながら、配置や大きさをランダムに調整し、一つ一つが異なるグッズに仕上げられるという。印刷はEP方式の「HP Indigo7800」で行っている。

「チョコレート型ダイレクトメール」はチョコの箱を思わせるユニークな封筒を採用。お菓子の箱を使うことで、思わず開けてみたくなる効果を狙っており、デジタル印刷なのでカスタマイズにも対応する。

超大型の製品ではダイナパックが手掛けた「紙パックジャンボモック」を陳列。インクジェット(IJ)方式の「HPScitex15500」という段ボールをプリントできる超大型マシンを活用しており、カゴメの「野菜生活」の紙パックをスケールアップして専用什器としている。

海外の事例では「スニッカーズ 世界で一つのオリジナル什器」は、「お腹がすいたら怒りっぽくなる」という、日本でもおなじみのキャンペーンで使われたもの。専用アプリから起こった自分の写真をアップすると、什器に使用されて小売店に並んでしまうというすごい企画だ。こちらもIJ方式の「HP Scitex7600」でプリントされたものだ。

「白米下駄文化館のカスタマイズされた下駄」は、台湾の博物館の来場記念グッズ。サンダルのベルト部分にユーザーの写真をプリントでき、その日のうちに持ち帰ることが可能という。印刷は富士ゼロックスの「Xerox iGen3」(EP方式)を採用。

会場ではデジタル印刷機キヤノン「imagePRESS C750」とホリゾンの「断裁機」「無線中綴じ機」などをデモンストレーション。『北斎漫画』(印刷博物館所蔵)プリントしている。

印刷博物館
http://www.printing-museum.org/

 

オープニングのセレモニーでのコメント

印刷博物館 樺山紘一館長
「活字がなくなる」と言っていた時代がありこれは実現した。次は「版がなくなる」という話を聞き、何を言っているんだと思ったが、このように多くのものが版なしで印刷される時代になった。
その仕組みは幾度聞いても納得できないが、そんな思いとは別に多くの企業が活用し、高度に発展している。
今回の展示では、その現実の姿を見ることができるもので、その最前線にいる方に協力いただいた。
デジタル印刷は今後、印刷の場でますます大きな力を発揮するはず、我々にデジタル印刷の形をさらに教えていただきたい。

印刷博物館
http://www.printing-museum.org/

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