【2015年9月17日】サトーホールディングス(ブースW-3)は「人・モノ・情報をつなぐ最後の1㎝をテーマに、自動認識関連の今と将来を示唆する展示を行っている。
中でも目を引いたのが産業用ドローンによる参考出品の「次世代自動認識ソリューション」。
ドローンで効率的に管理 人は本来の仕事に
同ソリューションは自動制御したドローンを、店舗や倉庫を飛行させ、商品やパレットに取り付けられたRFタグを読み取ることで、店舗管理や在庫管理、棚卸などを自動化するというもの。
広大な倉庫や、人が入りづらい高所、危険な場所などでの作業を代替でき、管理業務を飛躍的に効率化する。店舗では効率化した労働力を販売など店員本来の仕事に振り向けられるという。
同じく参考出品の「温度湿度センサー+ICタグ」の展示では、バッテリーレスのタグを使用し、リーダーからの電波によって温度管理するシステムを紹介。タグ自体には電源がいらないため、充電切れなどでデータが途切れる心配がないという。
担当者は「冷蔵庫や保冷車は温度管理がしっかりされているが、入出庫時などはデータが途切れる可能性がある。その部分を補うのが、このタグ。高所ではドローン、広い倉庫では自走式のロボットなどとの組み合わせにより、在庫の温度や湿度の管理を自動化できる。センサーは湿度や温度の測定に限らないため、農作業や災害時などもセンサーを設置することで、さまざまなデータを取得できる」と幅広い用途での使用に期待を見せる。
自動認識で新たな販促品
「Webスクラッチゲーム」は自動認識技術を活用した当たりくじシステム。肌に直接貼るシール「スマート・スキン・ウエアラブル」と組み合わせれば、店舗や施設を巡るWeb使用のスタンプラリーなどを仕掛けることが可能。最後にタブレット端末と接続し画面をこすることで、プレゼントの当否が確認できる。
また、販売促進用のプレミアム品とNFCを組み合わせたステッカーを展示。実際に海外で採用された事例で、洗剤のマークの入ったステッカーにNFCリーダー付きのスマートフォンをかざすだけで、直接メーカーの商品販売サイトにアクセス。ユーザーはあらかじめ住所などを入力しておけば、数量を指定するだけで、同じ商品が届く。
「メーカーは顧客の囲い込みが可能。売り場に行く場合やネット通販サイトを通した場合は、他社製品に流れる可能性があるが、NFCで直接アクセスすればその心配がない。新しい販促の手法として大きな可能性がある」(担当者)
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