【2024年1月10日】2023 年を振り返ってみますと、長く続いた新型コロナによるさまざまな制約について 2022 年後半から解消が進み、年明けは、このことに関しては少し明るい雰囲気を感じました。
一方、中国では政府のコロナ対策方針の急激な転換などにより、感染の爆発的な流行が進み、大きな混乱の中にありました。そして世界的なインフレの進行、それにともなう景気の低迷が始まっていた時期でもあります。
エプソンにとっては、人の移動ができるようになり、長く続いた物流混乱や半導体を中心とした部材不足が解消に向かい、ビジネス環境も正常な状態に戻りつつありました。一方で世界的なインフレの影響で、消費の停滞が進行し始めており、モノ不足の状態から今度はモノ余りの状態になってきました。
エプソンを取り巻く環境は厳しさを増しています。世界的なインフレは底を打った感はありますが、まだまだ先行き不透明です。景気の停滞も昨年想定していたよりも厳しさを増し、長引くことが予想されます。競争環境も一層厳しくなるでしょう。
このような中で、これから立ち向かうべき多くの困難を乗り越えるには、やはり多様性が重要です。困難に対し、単一の考えで一方向から立ち向かうだけではなく、視点を変え、さまざまな考え方を取り入れ、考え方の幅を広くしていくことが非常に重要と考えます。多様な考えを活かすことで、困難の克服や、新たな価値創出の可能性も広がってくるはずです。そのため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの活動は今年も継続して力を入れていきます。
また、今後、生成 AI など含めた AI の利活用はどんどんと進んでいくでしょう。デジタル化の波の中で一人ひとりの業務内容も変化していくはずです。今まで以上に考える力が問われます。常に「なぜ」「どうして」を問い、そして考えることがとても重要です。社員のみなさんには「自ら考える」ことが楽しい、「自ら行動する」方が楽しい、ということを実感しながら成果につなげていってもらいたいと思います。
ぜひ、楽しみながら社会貢献をしていきましょう。
エプソンのパーパスは「『省・小・精』から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る」です。あらためて、このパーパス、その実践に向け共に前に向かって進んでいきましょう。良い年にしたいと思います。
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