【2021年6月3日】新型コロナウイルス感染拡大の中でも業績を伸ばしている企業はある。その多くがeコマースやネット、SNSなどを有効活用している。
デジタル化と一口にいうが、データを扱う仕事をしてきた印刷業界では、社内に関してはデジタル化が終わっているという企業も多いだろう。
一方、自社でECサイトや「パーソナライズ印刷/フォトサービス」を始めたいという場合にどうするのか?その答えの一つが、ゲインが日本の代理店として扱うECプラットフォーム「TAOPIX(タオピックス)」というシステム。
今回は同社TAOPIX担当の杉山陽美氏に話を聞いた。
TAOPIX詳細
https://taopix.com/
https://you-gain.jp/taopix/tpx02.html
「TAOPIX」は、TAOPIX社が提供する、印刷、フォトサービスプロバイダー用のオリジナルプリント、オリジナルフォト商品制作・販売のプラットフォームです。
TAOPIX社は2007年に英国ニューカッスルで誕生したフォトコマースソフトウェアのリーディングカンパニーです。
同プラットフォームは、「パーソナライズ印刷/フォトサービスをしたい」という会社に必要なことのほとんどが詰まっているシステムです。
当初、フォトブックの作成に特化したデスクトップ版の販売だったのですが、そこから派生して、オンライン化し、タブレット、スマートフォンにも対応。フォト商品全般の作成から販売までをカバーしています。
TAOPIXの最大の特長は、導入した会社がシステムを通じ、容易に「ネットの売り場」を構築できること。制作・販売できるのは「フォトブック」「アルバム(ウェディング、卒業・卒園)」「フォトプリント」などのフォト系はもちろん、「カレンダー」や「冊子」「ポスター」「ラベル」「POP」「カード」などの印刷物も可能です。
さらに「Tシャツ」「バッグ」「マグカップ」などの、ギフト用途を含めたグッズ系まで、標準機能でカバーしています。
もちろん、その会社が製造できるアイテムに絞って売り場を構築できますし、発注があった際は工場へのデータ送信までをシステム内で完結します。
決済関連は、決済代行会社との連携が準備されており、別途決済代行会社と契約していただければ、クレジットカードやコンビニ決済の利用が可能です。
一方、利用するエンドユーザーは、自分の写真をアップロードして、フォトブックや冊子、グッズを選択すれば、その商品にプリントされ、配送されてパーソナライズ商品を受け取れます。
写真編集を含むデザイン機能が充実しており、これがPhotoshopやIllustratorの知識がなくとも操作可能で、説明をしなくても誰もがデータを作成できます。知識格差を埋める仕組みで、入門者からこだわりのプロまで活用いただいています。
フォトブックやアルバムに関しては、2020年よりオプションとしてAI技術も導入しており、AIがアップロードされたデータから適切な写真をピックアップし、自動で面付までしてくれます。
これら写真の自動選択、トリミング処理、レイアウト機能は、「どうやって面付していいかわからない」「写真を選んでセンス良く並べるのは難しい」「一から制作するのは面倒くさい」という声に応えて用意したものです。
TAOPIX社の調査によると、70%のプロジェクト(制作物)が、途中でギブアップとなり、注文されることなく終わってしまっていることから、このようなAI機能を導入しました。
もちろん自動面付後に、ユーザー自ら写真の入れ替えやサイズ変更、デザイン編集などの操作もできます。
当社がTAOPIXを日本で初めて披露したのは、2010年2月に行われた印刷機材展「page」のことでした。すぐに2社に契約いただき、その後も、印刷会社をはじめ、製版や製本会社、フォトラボなどにユーザーが増えました。
当初、デスクトップ版のみでしたが、2014年にはオンライン・クラウドで使用できるシステムとなり、TAOPIX非導入企業が、導入企業と協業してシステムの部分使用も可能になりました。
導入企業はサーバーを準備し、システムをインストール。さらにシステム内に準備されているカスタマイズ機能を使用し、自社向けにできます。
入り口となるウェブサイトはその会社オリジナルのものを用意していただき、ユーザーはそこからTAOPIXシステムへシームレスに遷移できます。TAOPIXは表に出ない形で、黒子としてその機能を使っていただくというイメージです。
操作・調整は、ブログやSNSなどを利用している方ならば、管理画面のメニュー設定から簡単に可能です。もちろん細かな設定もたくさんあり、詳細な自社向けのカスタマイズにも対応できます。
商品アイテムは無制限で追加可能となっており、既存のテンプレートを用意しているほか、自社用テンプレートを専用のアプリケーションを使用し作成して掲載することも可能です。
TAOPIXは、ECサイトやパーソナライズ印刷/フォトサービスの売り場を、いわば「店舗居抜き」で借りられるイメージなのです。
システムの初期費用は500万円ほどから、このほかに、販売価格に付随していただくトランザクションフィーが5~7%かかります。
500万円というとハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、他のECのプラットフォームを借りれば、その上にリアル店舗の内装に当たる売り場をつくるため、この数倍の金額が必要になります。また一からECサイトをつくるスクラッチでの開発の場合はこの十倍以上、さらに運用・管理するために専門の社員を雇用しなければなりません。
運用イメージは「BtoC」だけでなく、「BtoB」「BtoBtoC」なども可能で、他社連携の中核をこのシステムが担うケースもあるのです。
シンプルにTAOPIXのみでも運用できますが、APIを利用して他のECサイトと連携、編集機能のみTAOPIXを使用するなどの運用方法も可能です。
導入いただいた企業からは「基本機能が備わっていて、次々にリリースされるOSへの対応や機能追加を考えると、TAOPIXは非常に安価」と高い評価をいただいています。
TAOPIXは「全世界1ソース」と言って、基本システムは世界中で同じものが使用されています。
他のプラットフォームの場合、導入1社ごとにカスタマイズし、その料金をいただく形式が多いですが、TAOPIX社は世界の導入企業からの要望を聞き、それを社内で検討、採用されたものは公式バージョンとして無償で反映させています。このため導入後もランニングコストが安いのです。なお、バージョンアップは、半年に2、3回行っており、さまざまな機能が随時追加されています。
さらに、全世界の20言語以上に対応しており、日本語化もされています。
禁則処理を伴う複数行折り返し処理、横組・縦組自動変換、文字単位でのフォント指定、サイズ変更、カラー指定なども可能です。
TAOPIX社は、社員約30人のベンチャー企業で、それだけに小回りが利き、クライアントの要望をしっかりと聞き入れます。ゲインでは、日本の導入企業をサポートさせていただき、その声をTAOPIX社に届けています。
コロナ禍で、あらためてネット通販、印刷通販が注目されています。遠隔での営業や接客が求められており、印刷関連企業やフォト関連企業は、すぐにでもECを始めていただきたいですし、問い合わせも多くいただいています。
当社では、「デモページ」を用意し、実際に使用感を試していただける場を用意しました。
ぜひ、簡単な登録でTAOPIXをお試しください。
TAOPIXデモ申し込み
ゲイン杉山陽美(eメール:harumi.sugiyama@taopix.com)まで。
https://you-gain.jp/taopix/tpx10.html
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