【2020年10月20日】丸信が運営する「紙箱・化粧箱.net」は、オリジナルの紙箱や化粧箱を少量から作成できる通販サイト。
創業以来50年以上にわたって、箱を作り続けてきた丸信が保有する木型1,500種以上を活用することで、安価にオリジナル箱を作成できる。
今回はこの会社のユニークな事例を紹介する。
その「紙箱・化粧箱.net」に来たクライアントからの依頼で、「あの箱」を作ってしまった。
その依頼とは…
「スマートフォンのA社のような高級感のある箱作れますか?」
A社といえば、創業者が製品のデザインはもちろん、企業ロゴやアプリのアイコン、動画の表示方法、店舗の階段にまで口を出すほどの完成を持っていた会社。当然ながら代表的な商品となったスマホの箱にも細部までこだわりを持っていた。
購入したことがある人ならわかると思うが、箱の本体からフタを取ろうとすると、気密性があるため、心地よい抵抗感を感じながらフタが持ち上がり、かぶせて閉めようとした場合もふわりとした感触でフタが落ちていく。あの箱、カリフォルニアにある本社には箱専用のデザインルームがあり、開封時に心地の良い形状や色、素材など、数多くの試作品をつくり研究しているという。
あの箱は種類でいうと「Vカット」と呼ばれる箱。加工時にV字のカットを入れることからこの名前がついている。素材の厚紙がぴったりと90度に折り曲げることができ、木箱のような重厚感がある。捨てないで取ってあるという人も多いのではないだろうか。
一方で、Vカットの箱は、正確性が必要で加工が難しく、専用の機械を使う必要があった。
実は「紙箱・化粧箱.net」では、Vカット風の貼箱の作成実績がなかったことから「お客さんの要望に応えてやってみよう!」と、一般的な貼箱で、Vカット風にする挑戦を行った。
箱の試作は手作りで、職人が数時間をかけて何度も行い、あの気密性と高級感に近づけた。
完成した箱は、一般の貼箱との違いは歴然。
厚みのあるどっしりとした感触、角の部分のRにもシャープさに加え厚みがあり明らかに高級感がある造作になっている。
動画で比較(上が「紙箱・化粧箱.net」、下があのスマホの箱・当社実験)
同社ではこのほかにも、さまざまな箱を取り扱っている。
一般的な「フタ身式」はもちろん、高級感の高く背張りやヒンジ型にも作れる「印籠式」、本の表紙のように見える「ブック式」、装飾や2段重ねも楽しめる「引き出し式」、台座とフタからなる「ケーキ箱式」、重箱のような「おせち式」などさまざまな形式がある。
高級感のある箱に変えることで、売り先が変わり、売り上げもアップした例などがある。
同社では「九州お取り寄せ本舗」という通販サイトも運営している。
主に自社がパッケージを提供する取引先の商品を掲載するサイトだが、そこで「バスクチーズケーキ」を母の日向けの高級感のあるケーキ箱に変更し、パッケージ分値段を上げて(1.7倍の3,988円で)販売したところ209個が即完売となった。
記念日や季節のイベントなど、ここぞという瞬間に価値を発揮するのも「箱」「パッケージ」の効果だ。パッケージは、思いを形に変えるもので、「自分づかい」を「素敵なギフト」に変えるもの。
職人が一つずつ設計する高級箱が欲しいという会社の方は、ぜひ同社に相談してみてほしい。
丸信
https://www.maru-sin.co.jp/
紙箱・化粧箱.net
https://www.keshobako.net/
九州お取り寄せ本舗
https://www.otoriyose.site/
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