DNP　レゾナック・パッケージングの全株式を取得　「DNP高機能マテリアル彦根」に名称変更

【2025年2月6日】大日本印刷（DNP）は2月3日付で､二次電池外装材・包装材などを手掛けるレゾナック・パッケージングの全株式をレゾナックから取得。レゾナック・パッケージングは同日、社名を「株式会社DNP高機能マテリアル彦根」に変更した。

取得の背景には、地球温暖化の防止に向けた世界的な潮流がある。これを受けて各国・地域はカーボンニュートラルやグリーンリカバリー等の政策を打ち出し、国内や欧米・中国等を中心に積極的に電気自動車（EV）の開発・導入を進めている。

DNPは、印刷技術の一つであるコンバーティング技術（材料加工技術）を活かし、リチウムイオン電池の外装材であるバッテリーパウチを開発。国内外の電池メーカーに提供し、世界トップのシェアを獲得している。

レゾナック・パッケージングも、同時期にバッテリーパウチ事業を立ち上げ、スマートフォンやタブレットなどIT用途向けにリチウムイオン電池包材「SPALF」を開発・提供。DNPとともに日本製のパウチ型リチウムイオン電池外装材への信頼と期待を世界的に高めてきた。

今回の株取得により、両者が培ってきた経営資源や技術、ノウハウなどの強みを掛け合わせることで、バッテリーパウチ関連や包装関連での競争力の更なる向上を目指す。

企業概要

所在地：滋賀県彦根市清崎町60
代表者の役職・氏名：代表取締役社長　菊川 暁
事業内容：二次電池向け外装材、包装・容器等の製造及び販売
資本金：17億円
設立年月日：1959年10月1日