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【この人に聞きたい!】印刷会社から誕生! 売れるパッケージをつくる会社・後編 デザインプロモーション 渡部彩社長 

【2017年7月5日】デザインプロモーション株式会社は2015年4月、商品パッケージの総合プロデュースサービスの会社として誕生。同社はラベルプリンタやシール・ラベルなどで知られるサトーホールディングスの子会社。
デザインプロモーションは、従来サトーが行ってきた自動認識ソリューション事業から一歩踏み出し、商品パッケージの企画やマーケティング、デザイン、印刷までをワンストップで提供している。

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前編では、お金をもらえなかったというパッケージ印刷の「デザイン」で対価を支払ってもらえるという新たなあり方をつかみ始めた同社の成り立ちをデザインプロモーションの渡部彩社長に聞いた。
後編では引き続き、ビジネス化後の成果と同社の将来などについて語ってもらう。

【この人に聞きたい!】印刷会社から誕生! 売れるパッケージをつくる会社<前編> デザインプロモーション 渡部彩社長

 

売上10倍を実現した商品も

――実際にビジネス化してからの実績で印象に残った商品などは

印象に残っているのは劇的に売り上げが伸びた「椅子のすべり止め」のパッケージ変更ですね。この商品はパッケージの変更で、売り上げが10倍以上になりました。

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――10倍はすごいですね。他のリサーチ会社やデザイン会社にない強みがある?
やはり、リサーチからデザイン、印刷までをすべて社内で一貫してできる点は当社グループの強みです。
リサーチ会社の調査能力は確かにすごいのですが、資料を渡したらそこでおしまいというパターンがほとんどです。そして、デザイン会社はデザイン、印刷会社は印刷に特化しています。リサーチ、デザイン、印刷まで一貫して受けてくれる広告代理店は、まず費用が高い。

それが、当社ではリサーチした結果をもとにデザインし、そのデザインは素材や印刷の方法なども含めて最も適した形を考え、印刷物として最終形を提案できます。これを、中・小規模のお客様でもお試し頂ける価格帯で提供する。そこが私達の強みです。

また、印刷や加工方法を知っているデザイナーが作ることで、素材や製法を変更し、コストダウンまで提案できます。

――ちょっと意地悪な質問ですが、アンケートを社員の方が答える場合、偏りやクライアントへの意識が出てしまうのでは
やはり、そのあたりは私も最初、気になっていました。
クライアントがどうしても一般消費者の意見がほしいという場合には、何度か他社のリサーチ会社のアンケートを併用したこともありますが、その結果は社員アンケートとほとんど差がありませんでした。

デザインプロモーション サイト
 同社サイトより「サービスの流れ」

もちろん、クライアントのことを知っている社員もいるので「熱い意見になりやすい」という部分では、多少のバイアスがあるかもしれません(笑)。

よって、今ではお客様のご要望に合わせて、社員アンケートとリサーチ会社のモニターとを使い分けています。今は外部モニター案件の方が多いですね。

 

「事業化」はサトーの社風から

――しかし、リサーチとデザインの会社をつくってしまうというのは、印刷会社のビジネスとしてはかなり大胆ですね
社内で「リサーチをしてみたい」という話をした時から、わりとすぐに「事業化しよう」という感じで、話が進んでいきました。「あくなき創造」というのがサトーグループの社是であり、変化を喜びどんどん挑戦する風土があります。

ハンドラベラー サトー

サトーは20年に1度くらいの間隔で、主力事業を変える大きな転換を経験してきました。
竹の加工機械や自動結束機の製造・販売から、ハンドラベラーを世界で初めて発明し、さらにラベルプリンタのメーカーとなり、今ではRFIDなどを含む自動認識ソリューションの総合メーカーとなっています。
このように、自ら変化していくことを後押しする風土があるからこそ、デザインプロモーションを設立できたと感じています。

https://youtu.be/DMaXyFy6QTg

――デザインプロモーションの仕事をする中で、変わったことや仕事自体の変化はありますか
私が広島で営業している時には「他社よりも1銭でも安く」ということが最大のテーマでした。つまり、価格しか付加価値がないということです。

しかし、リサーチとデザインにもとづくパッケージを作り始めてから、お客様からは「売れるデザインがほしい」というテーマをもらうようになりました。売れるデザインを作る為には、今何故売れないのか、どうやったら売れるのかを分析・提案する必要があります。それはもうデザインだけの話に留まりません。お客様の真の事業・経営課題を深掘り、共に解決策を考えていくことになります。こうして、お客様との関係性が、単なるシール(資材)調達会社から、事業・経営戦略のパートナーという関係に変わりました。
今は、お客様の「売れた」という声を聞くことが、仕事の喜びです。そして、もう「1銭でも安く」という価格を基準としたリクエストをもらうことはほとんどありません。

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先程話した通り、マーケティングやお客様の事業・経営課題に深くかかわることによって、パッケージのデザインだけでなく、中身の開発にも関わることが多いです。今では1週間に1度は食品の試食をしています(笑)。

また、デザイナーの働き方も変化しました。以前は営業を通じて届いたお客様のリクエストをもとに、社内でデザインを作ることが中心で、お客様と顔を合わせることはほとんどありませんでした。しかし、今ではお客様の戦略パートナーとしてデザインを作るわけですから、お客様の事業課題をヒアリングしたり、デザイン提案のプレゼンテーション等も行っています。最初は、この働き方の変化に戸惑っていたデザイナーも多くいましたが、今は頼もしいものです!やりがいをもってやってもらっているとも感じています。

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顧客との関係性が変わり、我々の仕事が「資材のコストダウン」から「マーケティング」にかわったのが、この数年の大きな変化です。

 

お客様の支援に区切りは無い!

――今後の展望などを教えてください
私はデザインプロモーションの社長でありながら、サトーのプライマリーラベル事業統括部長を兼務しています。

最終的に印刷業務に落としていくことは重要ですが、当社が最も得意としているラベル印刷にこだわらず、パッケージでも、缶でもデザインを制作していこうと思っています。実際に、そうしたパッケージ案件の受注が伸びています。

テーマは「売れるデザイン」で、お客様のお困りごとを解決できるような提案をしていくつもりです。
常に心にあるのは「ラベルだけほしいクライアントはいない」ということ。クライアントの願いは「商品を売れるようにしてほしい」ということです。

販促ワールド2015 ISPT 販促EXPO 208
 展示会での出店も行い自社活動をPRしている

今の仕事に入り込めば入り込むほど、マーケティングだけ、デザインだけではないとも感じています。お客様の支援に「ここからここまで」という区切りは無いからです。
ここまでが、お客様と直接お会いして商談する活動の展望です。

そして、もう一つは、オンラインでの活動です。デザインプロモーションという会社としては、「俗人的な強み」だけではなく、「システムの強み」を持てるようにしたいとも考えています。WEB上で、売れるパッケージの総合プロデュースをテーマにした全く新しい形のプラットフォームを構築していくということです。

リアルの活動とWEBを融合させ、持続可能な、あっと驚く感動を与えられるようなビジネスを構築していきたいと思います。

 

デザインプロモーション
https://sozo.jp.net/

 

なお、同社はサトーとともに今日7月5日から江東区有明の東京ビッグサイトで開催される「2017販促ワールド夏」に出店する。

「2017販促ワールド夏」サトー紹介
http://d.sp-world.jp/ja/Expo/3067072

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