プリント&プロモーション―デジタルプリントの専門サイト――

リコー ガーメントプリンタ「RICOH Ri 4000」を発売 DTGとDTFの両方に対応 前処理を自動化 国内の販売は理想科学が担当

【2025年4月10日】リコーは4月下旬、Tシャツなどの衣類や布製品に直接印刷できるガーメントプリント市場向けの新製品「RICOH Ri 4000」を国内で発売する。
同機は、ポリエステルやコットン、混紡といった多様な生地に対し、従来必要だった手作業での前処理なしに高品質なプリントが可能な革新的なプリンタ。

最大の特長は、リコー独自の「エンハンサーシステム」にある。同システムでは、プリントする素材に従来ハンドスプレーなど手作業により行っていた前処理を、インクジェット方式で自動的に生地へ塗布できる。これにより、色の定着性や印刷精度を確保しながら、生産現場の作業負荷や前処理ミスのリスクを大幅に軽減。作業者の習熟度に依存しない安定した品質と生産性の向上を同時に実現した。

また、衣類などに直接印刷するDTG(Direct to Garment)方式に加え、DTF(Direct to Film)方式にも対応。DTFは、専用フィルムにインクで印刷した後、ホットメルトと呼ばれるパウダーを塗布・乾燥させ、最終的にそのフィルムを熱圧着することで生地へ転写する方式。ポリエステルやナイロンなど、インクが定着しにくい素材にも適しており、フィルムのストック運用による小ロット・短納期にも対応し、アパレルやグッズ制作など幅広いニーズに応えられる。

操作性にも工夫が施されており、自動ヘッド清掃機能によって日常のメンテナンスが簡素化されているほか、テーブルの自動高さ調整により、さまざまな厚みの生地にもスムーズに対応可能。さらに定期自動クリーニング機能によって、長時間稼働時のダウンタイムも最小限に抑えられる。熟練度にかかわらず誰でも扱いやすい仕様が、現場の業務効率を高める。

なお、国内での取り扱いは、理想科学工業が総代理店として担当。テキスタイル市場を中心に販売・サポート体制を展開する。リコーと理想科学工業が新たに構築したパートナーシップにより、本製品の販売・保守・技術支援を一元化して提供していく方針だ。
リコージャパンでは本製品の取り扱いおよび問い合わせ対応は行わない。

販売・サービス・サポート・購入相談は理想科学工業(03・5537・1585)まで。

 

Copyright © 2025 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.