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凸版印刷ら 家庭用おむつの「完結型マテリアルリサイクルシステム」の事業 八王子と町田で実証実験

【2021年11月15日】凸版印刷は、住友重機械エンバイロメント、トータルケア・システムの3社は、家庭用おむつをリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム」の事業に向けた検討を行っている。

紙おむつは、子供用とともに高齢化により、大人用も廃棄が増えており、地方ではごみ全体の割合が増加。ゴミ問題とともに焼却の際のCO2の排出も問題となっている。

同事業では、凸版印刷が実証実験の主体事業者、全体のマネジメント、再生資源を最適にアップサイクルするためのプロセスコントロール、用途開発、販売などを行い。
住友重機械エンバイロメントが水溶化処理設備のプラント設計および施工。トータルケア・システムが使用済紙おむつのリサイクル技術・ノウハウを提供する。

東京都「使用済み紙おむつのリサイクル実証実験」のフロー図

今回、同システムと白井グループが持つAI配車システムをあわせた実証実験が、東京都共同事業「家庭用紙おむつの効果的回収と完結型リサイクル事業」に採択された。
これにより11月から、八王子市と町田市で、紙おむつの回収から再生された製品の再利用までの事業性を検証する。

今回の実証実験は、八王子市と町田市で一般家庭から排出される使用済み紙おむつを分別回収し、紙おむつに使用されているパルプとプラスチックを再生原料にリサイクルする「完結型マテリアルリサイクルシステム」の事業性を検証する。

特に、分別回収のルート設定にAIを使用したルートの検証と、広域回収をした場合の試算、紙おむつのリサイクルを行う際に発生する排水の処理についても検証を行う。

リサイクル処理後の再生パルプは建築資材の原料(外壁材、内装材等)として有効利用し、プラスチック材料は紙おむつの回収袋や回収箱として再利用する。
2021年11月より紙おむつの回収を開始し2022年3月に社会に有益な材料として資源循環する予定。

 

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