【2022年2月23日】凸版印刷は2月から、メタバースへの社会的な関心の高まりを受け、自分の分身として生成されたアバターに対し、唯一性を証明するアバター生成管理基盤「AVATECT(アバテクト)」の試験提供を開始する。
「AVATECT」は、アバター本体の管理や本人認証に加え、アバターにNFT(非代替性トークン、Non-fungible token)や電子透かしを付与するサービス。これによりアバターの不正利用やなりすましを抑止し、メタバース上でのプライバシーや著作権の保護を実現する。
アバターは、生成した際に「モデル情報(氏名、身体的特徴、元となる顔写真等)」「モデルが当該アバター生成に対して許諾しているか(オプトイン)の情報」「アバター生成者(もしくは生成ソフトウェア、サービス)情報」「アバター生成日時情報」「現在のアバター利用権情報」など、メタ情報として記録する。
また、生成したアバターをNFT化することにより、アバターに唯一性を示す情報を付与。一方NFT化だけではアバターの不正コピーや二次加工を防止することはできないため、「AVATECT」では、目視では判別できない情報である「電子透かし」を埋め込む。
さらに凸版印刷が提供する「本人確認アプリ」との連携により、アバターの登録やメタバースへのアバターのアップロードロード権限を、本人確認された利用者のみに限定することを実現する。
今後、凸版印刷は「AVATECT」を、凸版印刷の提供する「MetaCloneアバター」や、構築したメタバースの中で様々なビジネスを行う事業者などに向けて試験提供を実施。複数のメタバース事業者間における同一アバターの行動分析や、それに伴うプライバシー保護の有用性の検証を経て、2022年9月までにアバター管理事業を開始し、2025年度までにメタバース関連事業として100億円の売り上げを目指す。
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