【2021年9月22日】「ノベルティに関する意識調査」の「もらって迷惑なノベルティ」の結果が面白い。
確かに貰い物はうれしいものだが、迷惑な貰い手にとって贈り物もある。また、そのノベルティーに印刷関連のものが多いという事実も、このアンケートで分かった。
この調査は、企業ブランディングを目的にしたノベルティー事業「ブラノベ!」を展開するtetoteが9月21日に公開したもの。
全国の20代から60代の社会人240人を対象に実施し、その結果からユーザーが企業のノベルティーに抱いているイメージや本音を分析している。
主となる質問は「あなたがこれまでに企業からもらったノベルティの中で、迷惑だと感じたものはなんですか?」(3つまで複数回答可)でこの結果が面白い。
3位はクリアファイルで22.1%、ペーパーレス化が進み、会議もオンラインだからそんなもの使わないということか。
2位は壁掛けカレンダーで27.9%、これはもらってうれしい気もするが…。デザインが気に入らないカレンダーをもらっても部屋に置いておきたくない。日にちなんて、スマホを見ればわかるし…。そうそう、今年は五輪の延期で、祝祭日が移動したのに対応していないなんてこともあって、印刷の限界というやつを感じた人も多いはず。
ちなみ「卓上カレンダー」も4位に入っていて不人気。まさに無用の長物となったカレンダーを今年も配る?。
そして、迷惑だったノベルティの堂々第1位はステッカーで29.6% 。なるほど、電話番号や社名が書いてあったりしたら、そんなもの貼る場所もないし、迷惑ということか。でも、オシャレなブランドや高級ブランドのステッカーなら…と考えたが、そういうのは売っているのよね。ステッカーが売り物になるようなブランド品をつくるところが、ステッカーなんか配らないというのもあるかもしれない。
一方で「迷惑だったことはない」と回答した人は24.6%で、なかなか謙虚というか何をもらってもうれしいという層が一定数いることも分かる(記者もこのグループ)。
さて、「迷惑」な理由の上位は何だろう。
これも「迷惑だ」と感じた理由を、最大3つまで選択したもので、一番多かった回答が「実用性が低いから」で44.2%。続いて「デザインが好きではないから」26.3%、「企業名やロゴが大きすぎる」25.8%と続いているので、記者のほぼ想像した通りの結果だ。
記者もセミナーなどでも前から繰り返し言っているが、ノベルティーも含めて印刷物の効用って、「情報の授受」じゃなく「心を動かし、人を動かす」こと。
実際、新聞や雑誌なその情報を紙に載せて受け渡しするメディアは、インターネットの登場でほぼ役割を終えている。
言葉を選ばず言えば、ノベルティーは心を動かす「袖の下」なのだから、袖の下にふさわしいクオリティーのものを選べということだと思う。「誠意です」と、泥のついたカボチャを持ってこられても、「持って帰ってくれ!」と言われるのと同じだ(『北の国から 92’巣立ち』を見てください)。
カレンダーだって、ステッカーだってクオリティーの高いものであれば、「ほしい」「もらってありがたい」となるはず。たぶん、そのレベルに届いていないものだから「迷惑」と思われてしまうのだろう。
ところで、この調査「もらった時の気持ち」についても聞いている。
その結果は「ノベルティをくれる気持ちは嬉しい」と回答した人が39.6%で最も多く、次に「複数から好きなものを選べるノベルティなら嬉しい」で35.4%、「他に手に入らないものなら嬉しい」が33.3%だった。
やはり約9割のユーザーは、企業からノベルティーをもらうことに関しては、よい印象を持っている。
もう一つ、ノベルティーが「どうあるべきか」という質問に対しは、「ギフト性が高いもの」と回答した人は38.8%で最も多く、次に「顧客満足に貢献」と「認知度アップ」が27.9%、「社会貢献性が高いもの」が20.4%だった。
もらう身で申し訳ないが、「どうせならいいものちょうだい」というのが、お客さんの心理なのは間違いない。
※データはすべてtetote調べ
ブラノベ!
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