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【ちょいとコラム】「2021年新春大予言」 今年起こりそうな3つのこと


【2021年1月4日】新年あけましておめでとうございます。
今日が仕事初めという方も多いのではないでしょうか。というわけで、正月休みからのリハビリ代わりに、気軽に読んでいただけるコラムにしました。

さて、昨年は新型コロナウイルス感染拡大で、もうニュースがそれしかないモノクロのような世相になってしまいましたが、今年はコロナの話題とは違った彩りのあるニュースをお伝えできればと思っています。

そこで、今年のニュースを予想してみる企画「新春大予言」をやってみます。数年前まではやっていたのですが、あまりにも社会情勢の変化が激しい(当たらない)ため、やめていた企画です(過去記事を検索しないように)。
今回は当たるも八卦ではありませんが、年の初めなので、あまり肩ひじを張らず、今年起こりそうなことを3つだけ書きます。

 

コロナの終息〜V時回復

「コロナと違ったニュースをお伝えしたい」と書いたのですが、年明け早々、緊急事態宣言。「外出は控えて」「外食や大勢での飲食はやめて」というメッセージが発せられています。

昨春の緊急事態宣言から、たびたび行われるこの事態。一言で言うと「ウイルスに対する籠城作戦」です。
遥か古代から、行われるこの籠城戦は、その名の通り、城に籠って、攻撃を避け、敵の補給途絶や戦意喪失、その場所の戦略的価値がなくなるのを待ちます。

必要条件は、「援軍が来ること」。
山中鹿之介も織田信長からの援軍が来ることを当てにしていましたし、水攻めされた備中高松城も毛利からの補給と援軍を期待していたわけです。

コロナウイルスに対する籠城の場合は、画期的な予防法か治療法が援軍にあたるでしょう。
世界各国では、ワクチンが既に製造され接種が始まっています。このワクチン、日本での接種が始まるのは2月後半から、日本国に在住する人の大半が接種できるのは今夏以降となりそうで、次のコロナシーズンまでには完了していると考えます。
おそらく、副反応の有無など紆余曲折はありながらも、接種は進み季節的な条件も後押し、次第に患者も減っていくことから、「コロナは怖くない」という意識が醸成されると予測します。

そこで起こるのは、経済のV字回復。
現在、都心の飲食店は、空き店舗が多くあり、また企業がオフィスを見直す傾向にあるので空き事務所も増えています。
オーナーやデベロッパーは、家賃収入が得られず、賃料を安くしても、入居してほしいと思っているのは間違いありません。今春から夏にかけて、有利な条件で借りられるこれらの店舗や事務所の争奪戦が始まりそうです。

多くの新店舗が街に現れ、当然そこには店内装飾、看板、ポスター、チラシ、クーポン券などの需要があるでしょう。新たに事務所を持てば、名刺や封筒、ハンコなども大量に必要になるはずです。
需要があればそこに新たなトレンドが生まれることも予想されます。もちろんコロナ禍を経験し、店舗や事務所の在り方が変わっているので、感染防止の設備に関しても必要とされるのは間違いありません。

当サイトの読者に多いプリント業界やサイン&ディスプレイ業界の方たちは、これに大きな期待を持っていいでしょう。

 

何度目かの自動化

そこで課題になりそうなのが人手不足。
たくさん受注したいけれど、今回のコロナ禍で従業員を減らしてしまった(自然減も含む)という会社は多いのではないでしょうか。
急募をかけてもなかなか人は集まらず、また決して景気がよくない中で雇用することへの不安や、コロナの再拡大第4波、第5波を考えると安易に人を増やせないという事情もあるでしょう。

やはりここでは、工程の自動化や省力化が求められるということになります。
数年前から言われていましたが、工程の間にロボットなどの装置を入れて0.5人分、0.25人分の仕事を自動化する動きは増えています。
実際、欧州のプリント関連企業では、工員の数を減らし、ロボットがその代役を務めている会社があります。経営者は「従業員はリスクでしかない」と言います。ロボットは給与や社会保障費がいらず、休みも必要なく、昇給させなくても文句を言わない。さらには能力が均一で、教えたことはほぼミスなしで行えるのです。

イメージ AI

急激にロボット化しなくとも、工程の見直しは必要になるでしょう。コロナを経験し「営業担当は家と得意先を往復する」という会社もあると聞きます。また「作業をする人以外はできるだけ工場に入らないで」というコンセンサスができ、営業担当とのやり取りもDX(デジタルトランスフォーメーション)にという流れは一気に後押しされました。
プリント業界が迎える何度目かの自動化。ここでも大きな需要が生まれそうです。

 

棚上げされていたSDGs

さて、去年(2020年)の初めにトレンドになりそうだと思っていたのが「SDGs」ですが、これは新型コロナでそれどころではなくなってしまいました。
あるテレビ局では秋に「SDGsウィーク」をやっていましたが、一般にはあまり響かなかったのではないでしょうか。それも従来の「経済を停滞させても環境対策(江戸時代に戻そうとか言っていました)」「貧困層に施しを」的な、ちょっと古いというか、ピントがずれた内容だったと感じました。

SDGsの本質はこの新たなルールの中で経済も回し「大いに儲けましょう」ということで、上記のような一歩後退ではないのです。「作って、使い、作り直してまた使う」という経済の流れが今できつつあり、ここは比較的ブルーオーシャンということもあり、新規参入することで「利益が得られるから始めてみる」というのが、欧米の企業の基本的な考え方です。
かなりざっくり書きますが「今から参入すれば、この輪の中に入って、稼ぐことができますよ」「逆に乗り遅れれば、あなたのところに発注がいかなくなるかもしれません」という意識です。

この内容、昨年グーフの岡本幸憲CEOからご献本いただいた「サーキュラー・エコノミー 企業がやるべきSDGs実践の書」(中石和良氏)に詳しい(受け売りです)ので、ぜひご購入下さい。

この新しい社会の流れ、表層的な部分で行っている企業も多いですが、志のある企業の経営者は、すぐにでも準備を始めた方がいいかもしれません。

 

最後に

最初の話に戻ってしまいますが、とにかく、ひとまずは新型コロナウイルス対策で「感染しない、させない」を徹底しましょう。
政府や自治体に「対策が遅い」と文句を言う人が多くいますが、「遅い」というなら、「早い」はずのその人が先に「対策をする」…というより、先ほどのSDGsの話ではありませんが、それを前提として大いに儲けるべきではないでしょうか。

なにしろ、まずは感染防止。そして今年こそ、皆様が健康で、文化的で、大きな利益の上がる年となることを願います。

 


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