【2020年7月13日】「ジャパン・インクジェット・ヴァーチャル・メッセ2020(JIVM2020)」は6月1日から7月31日(金)まで開催されている。
運営は大野インクジェットコンサルティング(OIJC)。
「JIVM2020」は、OIJCのサイトを使ったバーチャル空間のインクジェット(IJ)プリント印刷資機材展。本来、今年開催予定だった「drupa2020」の時期に合わせて開幕した。バーチャル展示に加え、オンラインセミナーも開催し、多くの来場者を集めている。
実はもっと早くレポートしようと思っていたのだが、記者の諸事情で記事をまとめられずにいた。なんと初日に、1ホールのレポートを書いているが、それ以降時間が取れず、この時期になってしまったことをお詫びしたい。
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レポート1「JIVM2020」のホール1を紹介
レポート3 ジャパン・インクジェット・ヴァーチャル・メッセ2020 ホール5 「プリンターメーカー」
念のために言っておくが、バーチャル展示会は現実の世界ではやっていないので、くれぐれもこれを見て、東京ビッグサイトや幕張メッセに行かないようにお気をつけ願いたい。
ホール1「印刷機など機材メーカー」
ホール2「インクメーカーなどIJ資材」
ホール3「IJの部材など技術を持つ会社」
ホール4「報道関係」
ホール5「プリンタメーカー」
ホール6「ユーザー、プリントショップ、印刷会社など」
ホール7「テキスタイル」
前回はホール1を紹介したので、今回は、それ以外のホールで記者が気になったブースについて、バーチャルサイト内をめぐりお届けしたい。
花王(https://ohno-inkjet.com/?p=34569)は、インクジェット事業を紹介している。花王がインクというと驚かれるかもしれないが、石けんや洗剤で培った「ナノ分散技術」「ポリマー設計技術」「コーティング技術」「界面制御技術」などを活用し、同社の事業の柱となっている。
ブースでは現在「花王ルナジェット」について「軟包装印刷用インク」をメインに紹介。発色性や堅牢性、混色抑制、脱墨性など設計思想について解説している。また、後半は、「ルナジェットインク」の市場可能性や印刷サンプル集を展示している。
三菱製紙とダイヤミック(https://ohno-inkjet.com/?p=31302)は、インクジェットも含む、多くの印刷方式に対応する印刷用紙を販売する会社。
ブースでは「三菱プロダクションIJメディア製品」や開発品の「転写用メディア」紹介のほか、同社社員の木村篤樹氏による寄稿を集めたライブラリーも設置している。
尾池工業(https://ohno-inkjet.com/?p=29466)は、真空蒸着によってできたナノレベルの厚みを有するリーフパウダーを紹介している。
新開発の「インジウム・リーフパウダー」の鏡面性の発現と耐水性があり、インクジェットインクや塗料の顔料として期待されている。
同製品の新着画像は、「ゴールドフィンガー007かっ?(笑)」と紹介されるほどの美しさ。動画も反射度の違いを「パプリカ」を使って見せるなど、多くの会社がバーチャル展示の見せ方に苦労する中、かなりシンクロ率の高い展示になっている。
写真も多数あり楽しめる展示内容。
日本文化精工(https://ohno-inkjet.com/?p=31501)はあらゆる印刷機のカスタマイズができるメーカー。
もちろんインクジェットにも対応しており、「あのプリンタのここを改造したい」「新たな使い方をしたい」といった要望に応えている。
同社の改造のポイントは「マテリアルハンドリング(マテハン)」。
意外と見落とされがちな「メディアやワーク適切なポジションにセットし、プリント。さらにそれを次工程に渡す」という部分を適切に改良する。
ブースでは多数動画を用意し、事例紹介している。
トライテック(https://ohno-inkjet.com/?p=29596)は、同社は各種産業用インクジェットプリンタを販売するプリンタサプライヤー。
複数ヘッド搭載で異なる材料の塗布が可能な「PatterningJET」や、円筒形ボトル向けダイレクトIJ印刷装置「CylinderJET-Lite」などの動画を展示。また、JIVM来場の記念として「印刷サンプル無料作成キャンペーン」実施している。
セーレン(https://ohno-inkjet.com/?p=31258)は、「我々はプリンターメーカーではありません」「装置、ケミカル、カラーマネージメント、トータルでの取組みにより、お客様の生産ラインをサポートします」と、自社を紹介。
ビスコテックスシステム販売事業などについて公式サイトとリンクしている。
CTCジャパン(https://ohno-inkjet.com/?p=32630)は、ビジネスフォーム印刷業主体の印刷会社。そこで培ったバリアブル印字業務と、インクジェットプリンタ「Stream Jet」が同社の武器。
さまざまなパートナーとの協業を目指しており、アプリケーションに対応したシステムインテグレーションを行う。
サイト上の展示会の特性を利用し、展示内容(サイトの内容)は保存され、2021年3月末までは閲覧できる予定。
このほかのホールは別掲。
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