【2015年11月11日】凸版印刷は日本国内で初めて、電磁結合方式を用いた接触・非接触対応のデュアルインターフェースICカード「SMARTICS-AIR(スマーティクス・エアー)」を開発。来年4月、「MasterCard」のブランド認定を取得したICカードとして、金融機関向けに発売する。
SMARTICS-AIRは、従来品と比較して耐久性が飛躍的に向上したICカード。カード内部のアンテナとICモジュールを、コイル間で発生する電磁波により無接点で結合いるため、折り曲げなどに強い。
また、従来、専門の設備が必要だったデュアルインターフェースICカードの製造だが、同技術により、追加の設備投資が不要となり、生産効率の向上が期待できる。
現在、ICカード市場は、米国や中国などで磁気カードからの切り替えが盛んなことから急成長しており、市場規模は2017年には約18億枚を超えると予測されている。
凸版印刷は電磁結合方式に関する独自特許を保有しており、2006年から日本市場に先駆け海外市場でライセンス販売を実施。これまでに数千万枚以上の発行実績がある。
同社では年内にVisaのブランド認定も取得予定で、国内ではICカードとして販売。海外ではICカードはもちろん、カード製造会社向けにICモジュールとアンテナシート(プリラミネートシート)の提供を行う。
これにより、2019年度の売り上げ目標は約50億円を見込む。
なお同製品は、2015年11月17日(火)から19日(木)まで、フランス・パリで開催される「CARTES SECURE CONNEXIONS 2015」のトッパンブースで展示される。
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