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DNP エンコーダディスクの開発・製造に参入 独自技術で強度向上・大型化も

【2023年7月9日】大日本印刷(DNP)はこのほど、産業用ロボットなどの位置や移動方向、回転角度などを検出する電子部品(エンコーダ)で使用する「エンコーダディスク」の開発・製造に新規参入した。

エンコーダディスクは、微細な目盛り(スリット)が刻まれた円板(ディスク)。
エンコーダの内部に搭載し、ディスクに反射または透過した光を各種センサーが感知して電気信号に変換することで正しく移動・回転しているかどうかを検出・制御する。

小型化、強い反射強度、高品質なエンコーダが求められているなか、エンコーダの小型化を可能とする金属反射型ディスクを提供する。
また、強い反射強度となる高反射材やクリーンルーム、自社開発の検査機を活用することにより、高品質なエンコーダディスクを提供し、ユーザーのニーズに対応した。

顧客企業の多様なニーズに応じて、ガラスやステンレス(SUS)、樹脂基板など、さまざまな素材で製造するエンコーダディスクを提供する。透過型、反射型の「ロータリーエンコーダ」、「リニアエンコーダ」などに対応できる。

同社独自の切断工法で、より割れにくい「ガラス製のエンコーダディスク」やディスクに部分的なひずみがない「金属製のエンコーダディスク」を提供。また、透明の保護膜や高反射材を薄膜塗布することで、コーティングしない製品と比較して反射強度を約1.5倍にしたエンコーダディスクの提供もできる。
これらの製品により、エンコーダディスク設置時の衝撃への耐性を高めるとともに、エンコーダディスクに照射する光源の消費電力の低減などにつなげていく。

大型装置でエンコーダディスクを多面付けして製造するため、顧客企業のニーズなどに合わせて大量生産することや、大型のディスクを製造することも可能。DNP独自の切断工法と製品の自動検査装置により、高品質のエンコーダディスクを提供する。

今後、DNPは産業用ロボットや工作機械に使用するサーボモーターを製造する企業などに向けてエンコーダディスクを提供し、2025年度までに累計15億円の売上を目指す。

DNPのエンコーダディスクについてhttps://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/20168731_1567.html

 

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