【2023年6月23日】大日本印刷(DNP)は6月22日、AI技術を使った校正・校閲サービス「DNP AI審査サービス(校正・回覧業務)」に文法チェックや多言語対応の機能を拡充した。
同サービスは、AIを活用して製品のパッケージや広告物、契約書等の校正・校閲・審査業務の省力化を支援するもの。
今回、「日本語の誤用などのチェック」「表組みの校正・校閲チェック」「多言語対応」の新機能を追加し提供を開始する。
新機能では、日本語の表記ゆれや文法の間違い、誤字、誤入力などのチェック機能を追加。
価格の表記方法や特定の言い回し、法令で定められたマーク表示方法など、ルールをAIに学習させ、そのルールに基づいてチェックをします。このチェック機能に、文法の間違いや誤字・誤入力、媒体ごとの表記のゆれなどを指摘する機能を新たに追加しました。
また、表組みチェック機能では、料金表の表組みに多い商品の価格やスペックといった情報が多く、文字も細かい内容から、文字情報を抽出し、用語等の一覧データや正しいデータと照合して、一致しない部分を自動的に判別する。
多言語対応では、重要度と難易度が高い多言語化で、頻出する英語・中国語・韓国語に対応。テキストデータを抽出して、正しい情報と比較しチェックする。
主な用途は、飲料や食品会社の商品パッケージ、生命保険や損害保険会社の募集文書、クレジットカード会社のパンフレットや約款の校正・校閲など。
このほか、通信会社や銀行、自治体などでの活用を見込む。
すでにサントリーホールディングスや明治安田生命保険、エムアイカードなどで採用がある。
DNPは今後、同サービスを飲料や食品メーカーや金融、保険業界を中心に提供し、関連するサービスを含めて、2025年度までに累計30億円の売上を目指す。
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