【2023年6月5日】大日本印刷(DNP)はこのほど、工場の製造DX化を支援する「DNP飲料工場支援サービス」を開発した。
同サービスは、PETボトル無菌充填ラインで国内1位のシェアがあり、国内外に170ラインを導入した実績がある。
今回の新サービスは、この実績に基づいた独自のDX・自動化技術の活用。飲料・食品を中心に「スマートファクトリー」の支援に向けて、開発を進めていく。
その第一弾として今年5月、工場の生産ラインのデータをクラウドで管理・解析できる「情報収計・分析ツール」を、飲料メーカー2社の国内工場にサブスクリプション方式で提供し、運用を開始した。
これらのツールでは、工場の製造設備に関するデータをクラウド環境で取得し、生産状況や課題を可視化する。
製造設備の制御装置であるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)や、製造ラインに取り付けたセンサーなどからのデータ取得が可能で、DNPが提供する設備以外でも利用できる。
利用者は、作業の進捗状況やラインで発生したトラブルの集計など、約40種類のレポート画面をWebブラウザで確認可能。工工場の省人化や品質向上、生産性向上、教育の質の向上(技術伝承)などを期待できるという。
DNPは、PETボトルに限らず、多様な飲料工場に本サービスの導入を進めるとともに、将来的には食品・医薬品・非食品分野など幅広い業界の工場に本サービスを提供。サービス全体で2030年までに50ラインの導入を目指す。
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