【2022年10月29日】ブリヂストンとトッパン・フォームズは10月、タイヤ用次世代RFIDタグの早期実用化に向けて、実装技術の共同開発を開始する。
今回の共同開発では、ブリヂストンのタイヤ開発・製造技術とトッパン・フォームズが持つRFID分野の技術を融合。より離れた位置から正確に通信できる次世代RFIDタグの開発とタイヤへの実装技術の確立を目指す。
これにより、生産日時や工場検査情報、出荷日時、車両への装着日時、各種タイヤ点検情報など、個々のタイヤに関するさまざまなデータを早く簡便に管理できる。
現状、輸送業者やタイヤ販売店の現場におけるタイヤ個体管理については、タイヤ1本毎に目視で確認作業が行われている。
このため、トラック等に装着されているタイヤを確認するためには、車両下に潜り込むことやタイヤを取り外す必要があり、現場での作業負担が大きくなることが課題となっている。
両社は、今回の共同開発を通じて、RFIDタグの通信性能を大きく向上させ、既存技術では難しいより離れた位置からの正確なデータ読み取りを実現するとしている。
ブリヂストン 常務役員 ソリューション・探索・化工品事業開発管掌 草野智弘氏
ブリヂストンは、世界中の様々な現場でお客様に寄り添うサービス・ソリューション拠点をベースにしたブリヂストン独自のリアル✕デジタルプラットフォームを通じて、「断トツ商品」、「断トツサービス」、「断トツソリューション」を提供している。
このリアルxデジタルプラットフォームの深化にはRFIDが必要不可欠と考えており、2019年に欧州からRFIDを実装したトラック・バス用タイヤの展開を開始しています。
今回、より高度な個体管理を可能にするRFID技術の開発とタイヤへの実装に向け、多くの知見を有するトッパン・フォームズと共同開発を進めていくことに大きな喜びと可能性を感じています。当社はこの取り組みを通じ、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Efficiency モビリティを支え、オペレーションの生産性を最大化すること」、「Economy モビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしていきます。
トッパン・フォームズ株式会社 企画販促統括本部 執行役員統括本部長 巣山幸一氏
デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速や、労働力不足・働き方改革を背景とした業務効率化の進展など、社会環境は大きく変化しています。
既存の業務プロセスの効率化を目指すだけでなく、製品・サービスやビジネスモデルの変革を目指す世の中になってきています。この「DX」に欠かせないキーテクノロジーの一つとして、RFIDが注目されています。
トッパン・フォームズでは過去20年来、RFIDを開発/製造/販売してきました。今までの経験値、蓄積した技術力を生かし、タイヤ・ゴム業界のリーディングカンパニーであるブリヂストンと技術の融合を行い、RFID実装タイヤを実現することで、モビリティ変革の一助となるべく、取り組みを進めてまいります。
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