【2021年9月16日】凸版印刷はこのほど、同社の「空中タッチディスプレイ」の視野角の大幅な拡大と空中映像の明瞭度を改善した次世代モデルを開発した。
同製品は2022年8月竣工予定の複合施設「東京ミッドタウン八重洲」で採用され、オフィスフロア各階のエレベーターホールに設置される。
同社では2020年10月、非接触で操作可能なタッチパネル「空中タッチディスプレイ」を開発し、有用性の検証を進めきた。
「空中タッチディスプレイ改良モデル」は、空中映像視認範囲を200%拡大。前モデル同様に左右方向各15度ずつの視野角は維持したまま、上下方向を30度ずつに倍増させている。
これにより、エレベーターホールなど実際の活用シーンでは、身長の高い人から子どもまで幅広い層が快適に空中映像を視認できるようになった。
また、解像感、明瞭度を大幅改善し、明るい環境での視認性が向上、精細な映像もはっきりと視認可能で、利用者がより快適に操作できる。
さらに、新方式による光学設計を採用したことで光の利用効率が大幅に改善し、消費電力が従来モデルと比べて約50%に低減した。
空中タッチディスプレイは、液晶パネルタイプで、外形寸法が285(W)× 285(H)×60(D) mm、重量は約1.9kg。
「東京ミッドタウン八重洲」では、ポストコロナ時代に安心して出社できるオフィス環境を構築。顔認証によるオフィス入退館システムや、専有部入口の自動ドア化などで、オフィスワーカーが接触行為を一切行うことなく、ビルのエントランスから執務室まで入館できる導線を構築している。
エレベーターの操作については、指で物理的にボタンを押すことが求められていたが、今回の空中タッチディスプレイ導入によりこれが解消される。
東京ミッドタウン八重洲 概要
https://www.yaesu-project-2022.jp
空中タッチディスプレイ概要
https://www.toppan.co.jp/electronics/ortustech/technology/new_technology/
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