【2019年3月8日】大日本印刷(DNP)は、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の協力のもと、音声対話での接客を行う商品陳列什器型のセールスプロモーション(SP)ツールを開発した。
この什器は、センサーによって来店客の行動から関心を感知・分析し、プロジェクションマッピングの映像での商品説明や、AI(人工知能)により音声対話が可能。
また、商品に合わせて棚の位置や形状をカスタマイズでき、さまざまな形態の店舗に設置できる。
什器に実装したセンサーとカメラにより、什器の棚(平面)のどの位置に商品があっても、来店客がどのような商品を手に取ったかなどの行動を把握。滞在時間や外見から想定される性別・年齢などのデータを、ネットワーク上のサーバーに送る。
また、そのデータの分析に基づいて、AIによる音声での対話式の接客や、フロントプロジェクションマッピングによる映像の表示などを行い、最適な商品情報を提供して販促効果を高める。
什器の棚などは脱着可能で、売り場や商品に合わせて、さまざまな形状にカスタマイズできる。また、什器を白くすれば商品情報等の映像を投影できるため、新たに紙のPOPなどを取り付ける必要がない。
什器の上部にプロジェクターを搭載。価格等を表示する什器正面のプライスカードを設置する部分や商品自体にプロジェクションマッピングで動画や静止画を投影可能。
従来のようにディスプレーで映像を表示する場合は、画面サイズに制約があるが、プロジェクションマッピングは多様な大きさで映像を表示できるため、店頭での訴求力の向上につながる。また、什器の前に大きなパネルを設置し、デジタルサイネージのようにも使用できる。
これにより、今春から店舗での接客の省人化・無人化を支援する次世代SPツールとして、家電・生活雑貨・化粧品等を扱う流通・小売の店舗で試験導入を目指す。
なお、同製品は今日3月8日まで東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2019」のDNPブース(東1ホール RT1302)にて、当SPツールを紹介している。
参考動画
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