【2019年1月24日】共同印刷はこのほど、「リア食」の機能をバージョンアップ。画像認識技術でモニターの撮影画像からメニューや使用食材、ボリュームを読み取り、対象となる食卓の「栄養価データ」を算出する。
「リア食」は、生活者から収集した食卓画像および画像と紐付いた情報をマーケティングデータとして提供するサービス。「誰が、なぜ、何を、どのように食べたか」という食卓の実態を、実際の食卓画像と数値データで具体的に把握できる。
2016年の提供開始以来、多様な属性の生活者から収集した日々の食卓画像と、画像に紐付いた情報(生活者の年代や収入などの属性、調理の有無や使用食材など)によって、「生活者のリアルな姿が捉えられる」ことから、商品開発や販売促進に活用されている。
システムは、モニターが毎日の食卓画像を登録する際、メニューに関するアンケートに回答。食に対する意識が高い主婦層では食事内容の詳細を記載する「日記調査」の精度が高く、有用なデータの収集が可能だった。
一方、食に対する意識が低い単身者や男性、低所得者層などでは日記調査の精度が低く、食実態の詳細把握が困難という課題があった。
今回のバージョンアップでは、リア食に画像認識技術を実装して、食卓画像から「メニュー」「食材」「ボリューム」を読み取る機能を追加。これにより、食卓を撮影した画像だけで食事内容の詳細が把握可能になった。
また、対象となる食卓の栄養価データの算出も可能とし、食卓の情報がより具体的、かつ多面的に捉えられる。
さらに、集計専用のソフトウェアも実装し、メニューの出現率や食べ合わせ、ターゲット層の平均摂取栄養価などのグラフ表示やクロス分析が、より手軽に行える。
共同印刷では、今後もリア食の機能拡充に努めるとともに、ワークショップを開催してリア食の活用方法周知に努め、食品メーカーなどに向けた提案を強化していくという。
なお、同システムは2月13日から15日まで、幕張メッセで開催される「第53回スーパーマーケット・トレードショー2019」で初出品される。共同印刷ブース(Hall2 2-406)。
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