【2016年9月6日】用紙の間にICチップが挟み込まれたRFIDシール・ラベルは、IoTの言葉が一般化する前から、リアルとデジタルをつなぐ、システムとして知られている。
バーコードや2次元コードと異なりカメラやアプリを起動する必要がなく、スマートフォンやタブレット端末などをかざすだけで、画像や動画、音声などが表示されたり、お金の決済ができたりする便利な道具。しかし、ラベルの表面印字のデザインとRFIDに入れるデータをすべて個別のものにしたいという要望があった。
駅名のシールには駅名とその周辺情報、動物の写真と名前が入ったシールにはその動物の生態といった具合に、1枚ずつ違うデータが必要な場合がある。
従来の印刷方式の場合、製版が必要なため、1枚ずつなどのデザインは不可能。連番などを入れる場合は、カラー印刷を施した後に、追い刷りで連番などの可変印刷をしていた。
しかし、1枚ずつまったく異なるデザインをカラー印刷することは、コストと時間がかかりすぎ、ほぼ不可能だった。
そんな課題に答えたのが、群馬県のラベル印刷会社ファイン・ラベル。
同社ではなんと自社でデジタルラベルプリンタを開発し、一工程でカラープリントとRFIDへのエンコード(データ書き込み)を実現した。
このプリンタでは、1枚ずつ異なるデザインのカラーラベルを作成可能な上、RFIDに書き込むデータもラベルに合わせて変更できる。それも、プリンタ1台でそれを行うため時間もコストも大幅に削減できるというから、これまでにない優れモノだ。
ファイン・ラベルが開発したデジタルラベルプリンタは、UV硬化型インクジェットプリンタで5色(CMYK+W)のインクを搭載している。最大原紙幅は250mm、最大印刷・印字有効幅230mm、最大送り長400mm。解像度は最大1440x1200dpi。
対応メディアは紙、フィルム系、合成紙などで、クリア印刷屋ラミネート加工もできる。
UVインクは耐候性に優れているので、屋外で貼ることも可能。後加工も可能でサイズや形状もユーザーの要望に対応可能という。
これを使えば、それぞれデザインが異なる商品ラベルに当たりくじを付けたり、個別のURLを入れて、顧客情報を得るといった使い方もできる。活用されれば、ちょっとお堅いイメージだったRFIDラベルを楽しく使えそうだ。
問い合わせはファイン・ラベル(☎0277-54-4557)まで。
製品・案内ページ
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ファイン・ラベル
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