【2016年8月19日】屋外サインや標識などの案内表示の多言語化は、観光立国を目指す日本にとって大きな課題となっている。
多言語での表示がないと、外国人観光客は困ってしまうが、スペースは限られ、ディスプレイを使った表示でも外国語ばかりになると日本人が不便になる。
そんな問題に立ち上がったのが、東京メトロなど鉄道や交通関連の案内表示・標識を手掛ける銀座交通デザイン社だ。
同社が8月16日からベータ版の提供を開始した「XPANDコード」は、貼るだけで多言語対応できるサイン専用バーコード。XPANDコードをスマートフォンで読み取ると、最大100か国語以上の母国語でサインの内容を表示できる。また、列車の停車駅、地域の紹介動画、クーポンの表示などの多彩な情報の配信・取得も可能だ。
このXPANDコードは、横長で表示物の端(フレーム部分など)に貼れることから、表示板などのデザインを損なうことなく多言語化を実現。ウェブアプリ方式を採用しており、専用アプリをインストールする必要がなく、ネットを介して表示させるため、スマートフォンなどのストレージに負担をかけない。
また、システムの規格・技術はJANコード互換のオープンなものをベースにしている。このため、採用する事業者は表示コンテンツやリーダーを独自サーバーに設定でき、デザインやドメインなどの決定も自由に行える。スマートフォンアプリと異なり、申請や審査も不要。
また、XPANDコードを組み込んだ製品として、店舗・施設用のサイン商品「XPANDサイン」シリーズもAmazonなどで販売している。
銀座交通デザイン社
https://ginza.design/
写真などはイメージ画像で実際のシステムとは異なる場合がある
Copyright © 2024 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.