【2022年9月23日】大日本印刷(DNP)がすららネット、高知県教育委員会とのコンソーシアムで実施する事業が、経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択された。
3者は「教育データ利活用」をテーマに、日々のドリル学習とテストのデータを連動させた具体的な事例の創出を目指す。
DNPは今回、DNP学びのプラットフォーム「リアテンダント」と、すららネットのICT教材を活用。高知県立高知丸の内高等学校で「指導者の働き方改革や指導改善」と「学習者の学び方の改革」の実現に向けた先進的なケースづくりを行う。
政府は「GIGAスクール構想」のもと、学校現場のデジタル環境の整備を推進。経済産業省は2018年度から、1人1台端末環境を背景に、ICTを活用した新しい学び方に関する実証事業を全国の学校等とともに進めている。
今回、当初から当実証事業に賛同し、学校現場の「働き方改革」や「データの利活用」の実現に向けて「リアテンダント」の提供などを行うDNPが参画するコンソーシアムが実証事業者として採択された。
今回の実証事業では、高知県教育委員会が独自に開発・運用している学習支援プラットフォーム「高知家まなびばこ」を通じて、異なる学習ソフトウェアのデータの管理・活用を行う。
取り扱う学習データは、「日々のドリル学習データ」と「定期テストや小テストのデータ」。これらのデータを加工・選別し、指導者と学習者に提供することで「指導者の働き方改革と指導の改善」および「学習者の学び方改革」の実現について実証する。
「日々のドリル学習データ 」では、ICT教材「すらら」を活用し、スタディログ(学習履歴)を収集。指導者は少ない業務負担で個別に最適な指導が可能となる。
「定期テストや小テストのデータ」では、DNPが開発・提供するデジタル採点システム「リアテンダント」にて、採点データを収集する。指導者の「採点業務の負担軽減」と「データの可視化による指導への反映」、および学習者の「個別最適な復習」や「復習へのモチベーション効果」などにつなげる。
上記2種類の学習データを「高知家まなびばこ」の1つの画面上で可視化することで、指導者は学習者一人ひとりの情報を効率よく得られるため、個々の状況に合わせた丁寧な指導につなげることが期待される。学習者は、自分で目標を設定し、自らの学習への意欲や学習方法を観察・調整し、効果的に学習を進めていく“自己調整学習”の促進も期待できる。
DNP学びのプラットフォーム「リアテンダント」について
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1192360_1567.html
大日本印刷
https://www.dnp.co.jp/
すららネット
https://surala.jp/
高知県教育委員会
https://sites.google.com/g.kochinet.ed.jp/kochi-gigaschool
「未来の教室」実証事業について
https://www.learning-innovation.go.jp/about/
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