【2018年9月9日】大きなイベントが続き、少しずつ秋めいてきたので、最近の記事から気になったことを書き出してみたい。
展示会では「サイン&ディスプレイショウ2018」が8月30日から3日間、東京ビッグサイトで開催された。
なんと西2ホールのみになってしまったこの看板やディスプレイの展示会。以前は西館の3と4ホールなど、1フロアを使って行われていたのだが、全盛期の半分程度に縮小してしまっていた。
けん引していた大判インクジェットプリンタのトップ2社のうちローランド ディー.ジー.がこの展示会から撤退。出展者以外でも大判プリンタを取り扱う企業はまだあるのだから、何とかなりそうだけれど…。
東京2020に向けて、サイネージや多言語表示などが必要とされているし、デジタルプリンタを使ってオリジナルグッズをつくってネット使って売るというビジネスも盛り上がっており、このあたりを取り込めば、展示会に活気がよみがえるとも思うのだが…。
もともと、主催者が看板屋さんの組合なので、看板に最後までこだわっているということなのだろうか。大判プリンタの展示会から役割を変化させなければ、この展示会自体が終わってしまうかもしれない。
米国のSGIAは大判グラフィックスの展示会から、オリジナルグッズやテキスタイルなどを取り込み、非常に面白い展示会になっているので、関係者はぜひ視察に行ってほしい。
昨年のSGIAでは、大型のTシャツ用スクリーン印刷機とデジタルプリンタの組み合わせなどが展示されていた
もう一つ、先週行われた「ギフトショー秋2018」。
こちらは関連イベントも含めて東京ビッグサイト全館を使って行われ、約20万人の来場者があった。
記事の中でも書いたが、西館で行われた「プレミアム・インセンティブショー」などは、台風の影響もあり初日はガラガラだった。
以前「プレミアム・インセンティブショー」は、池袋のサンシャインコンベンションセンターで、「ギフトショー」とは別の日程で行われていたのだが、正直言って池袋の会場の方が「コンパクトで回りやすかった」という声が多い。内容は結構面白いのにもったいない。池袋に戻してほしい気がするが…。
この日も東ホールはそこそこ混んでいたのに西ホールはガラガラ。
前から書いているが、ビッグサイトって展示会場としては、めちゃくちゃ使いづらい。東のメインホールと、西のサブホールという形になっており、この間の移動には10分程度の時間がかかる。
さらに、展示会とともに行われるセミナーだが、会議棟は東館と西館の中間にあり、ほとんどのセミナーが、長いエスカレーターを登っていかなければならない。
それぞれの会場との行き来がものすごく不便なのだ。
さらにこれは半分八つ当たりだが、館内のレストランやコンビニエンスストアの数もものすごく少ない。コンビニはお昼時には大行列だし、レストランは高くて味は…。
世界中を見ても、これほどホスピタリティーのないトンチンカンな展示会場も珍しい。
あんまり書きすぎると出禁になりそうなのでこのくらいにしておくが、東京2020の期間には使えなくなるし、新たなコンベンションセンターをつくるべきだと思う。
話題は変わるが、ちょっと面白いなと思ったのがテンポアップという店舗専門の不動産仲介業者が、看板や内装の知識も含めても含めてノウハウをフランチャイズチェーン化するというもの。
ワンストップで店舗が出せるという点で、不動産業がこれを押さえてしまうのは非常に賢い。店舗を借りる方はここに任せれば、不動産を押さえたうえに、内装や看板までやってくれるというのは、とってもありがたいだろう。
看板屋さんは逆にこういったところの下につかなければ、仕事がもらえなくなるかもしれない。開店に伴うチラシやDM、販促品などもこういった会社が扱うかも。こういう入口を押さえる企業はとっても強いのだ。
新商品で面白かったのは「『パインアメ』と『岩下の新生姜』がコラボ!?」。
一見、何の関係もない2社だが、Twitterで岩下食品の社長とパインアメ公式の中の人が仲良くなり、今回のコラボに発展したという出会い系ともいえる今どきで自由な両社が楽しい。
岩下社長から記事が「いいね」されていたので、今度取材に行ってみようかな。
以上、最近の記事からでした。
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