【2018年9月6日】「第86回東京インターナショナル·ギフト·ショー秋2018」が関連イベントを含めて9月4日、江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。開催は今日から9月7日(金)まで。主催はビジネスガイド社。
プリント&プロモーションでは同イベントの中の、デジタルプリントやプロモーションに絞って紹介。レポート②では、「第58回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー秋2018」もレポートする。
開催中レポート①「ギフト·ショー秋2018」 プリントとプロモーションで切り取る
ウィンクラス(東2-T18-44)は、「フルカラーポップアップ」という、大判のメダルにフルカラープリントを施した商品を展示している。
カラーの着色部分はインクジェットプリンタで出力しており、色鮮やかで、色合わせもしっかりとアトムを再現している。今回は直径15㎝ほどの銘板のようなものに色を付けているが、普段はもっと小さなキーホルダーなどへ出力している。
同社では徽章などを制作する会社で、新しい試みとして、この「フルカラーポップアップ」を開発したという。
凹凸に合わせてのインクジェットのプリントは非常に難しいのだが、この商品では「アトム」やリボンの騎士の「サファイア」が美しく表現されている。
作成方法などは企業秘密とのことだが、プリント&プロモーション的には今回一番興味をそそられる商品であった。
ポッピーボックス(松浦紙器製作所、東2-T18-20)は、飛び出す絵本のように箱を開けると絵がポップアップする箱を出品している。
一般商品の箱としてはもちろん、キャラクター商品や引き出物などにも活用されており、商品購買後、贈り物をもらった後の楽しい演出として活用されているという。箱は500個から作成できる。
お土産や高級菓子などは、味だけでなく、買うとき、家で開けたときに、気分を変える商品。こういったサプライズな演出があるだけで、購入動機につながりそうだ。
伊予結納センター(東2-T19-16)は、ちょっと楽しいポチ袋を展示している。
「ぽちたま」は和紙などでつくられたたまご型のポチ袋。お小遣いを渡した後も、小物入れなどとして使えるのが特長で、贈った人の気持ちを残せる小物になる。
「手書き金封」は手書きの一言が書かれた状態の祝儀袋。97シーンの気持ちや季節のイベントが書かれた「心温手書き金封」も用意している。
担当者は「心を動かすのは手書き、作るのは大変だが非常に喜ばれている」と自信を見せる。
全面フルカラー不織布バッグ(イメージマジック、東3-T21-22)は、全面にフルカラーでプリントできる国内生産の不織布バッグを紹介。フルカラーの販促用バッグを作成できることから、非常に人気という。
これだけ、大型のバッグを国内でフルカラープリントできるのは同社だけで「海外で生産していてはできない少量・短納期への対応でユーザーの需要に応えたい」という。
ここからは、西館で同時開催中の「第58回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー秋2018」の出展者を紹介する。
残念ながら、特にこの日、台風の影響を受けてしまったのが西館。「プレミアム・インセンティブショー」は以前、池袋のサンシャインコンベンションセンターで「ギフトショー」とは別に行われていたのだが、2017年春から併催となった。もともと出展者の一部が重複したイベントだったが、「ギフトショー」にパワーを吸い取られた形で、昨年の開催から「人が来ない」と嘆く出展者が続出している。そこに加えて台風だったので、かなりダメージは大きく、ブースには手持無沙汰の人が多数いた状況だった。取材はしやすいが、もはや池袋に戻した方が良いのではと思うのだが…。
ミマキエンジニアリング(西3-T13-01)は、UV硬化型のプリント&カットインクジェットプリンタ(IJP)「UCJV300-75」を展示。このシリーズではもっとも小型の同機だが、今回はラベル作成の事例を紹介。同機に搭載された白インクで透明フィルムへ出力。コスメ系ボトルのラベルを白やラメを使った演出でPRしている。
プリント後、同じ機械でカットできる「UCJV300-75」は、まったくIJPを導入していない企業で、加工のすべてをできるマシンとして重宝されそうだ。
大洞印刷(西3-T01-08)は、オンデマンドプリントでつくるクリアファイルを提案している。
ブースでは架空のアイドルグッズイメージしたファイルを陳列し、アイドルグッズやキャラクターグッズを必要な分だけ、それも一つ一つが異なるデザインにも仕上げられるという点をアピールしている。
チームアイドルやキャラクターのグッズなどは、商品により人気の差が激しく、同じ個数をつくると売り逃しと売れ残りが多く出てしまうという。これを解消するオンデマンド印刷の旗手として同社は知られている。
シール堂印刷(西3-T04-13)は、少量生産できるマスキングテープを出品している。
一時、大ブームとなり、猫も杓子もブースに商品を並べていたマスキングテープだが、自社で生産している本物だけが残り、ブームは一息ついた印象だ。マスキングテープの前が「スマホケースブーム」で、その前がケータイの「画面用フィルムブーム」があったのを思い出す。
同社のマスキングテープは、そんなブームに乗ったところとは一味違う。なんと5mを300巻という少量から制作でき、小さな店舗でもオリジナル品の制作が可能という。こちらも自社保有のデジタル印刷機でプリントしているそうで、ラベル印刷業という少量品の加工に慣れた業態であることから、比較的安価なコストで、この商品を出せるという。
カンミ堂(西3-T04-13)は、「ふたぱた」を紹介している。同社はユニークなアイデアの販促品や文具で知られているが、今回も面白い新商品。
「ふたぱた」は、「カバー付きケース入りふせん」というが、ようは昔よく見た薄型のマッチケースの形で、中に引き出し式のふせんを仕込んでいる。開発者は、やはりマッチからインスパイアしたそうだ。なんとケースは両面プリントされた1枚の厚紙で、これを折り込んで作っているため、コスパ良く作れるのだとか、ここにもアイデアが込められている。
同イベントの開催日程は9月7日(金)まで、開催時間は午前10時~午後6時(最終日のみ午後4時まで)。
Copyright © 2024 プリント&プロモーション . ALL Rights Reserved.