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シコー 紙袋向け印刷機を導入し設備強化 本格稼働を開始 米袋需要の高まりから安定供給を目的に

【2025年6月11日】シコーは6月、香川製造部に精米用途の紙袋向け印刷機を導入し、本格稼働を開始した。
昨年の米騒動以降、米袋需要の高まりにより同工場の生産体制が逼迫していたことから、安定供給体制の構築を目的に今回の設備強化を決定した。

例年、米袋の生産は新米シーズンに向けて8月から翌年2月に集中していたが、需要の前倒しにより印刷工程が他製品と重複し、生産許容量を超過。応援体制や勤務体制の見直しなどで対応していたが、すべての納期に応えることは困難だったという。

今回導入した印刷機は、主に精米袋の表面印刷に対応する設備で、再封緘可能な機能や窓付きデザインなど、消費者向けパッケージへの対応力を強化している。昨年春に導入したバンド貼り機と合わせ、製造工程の平準化と生産性向上を図る。

同社の白石忠臣社長は「産業用途を主とする当社において、精米袋は数少ない一般消費者向け製品である。昨年の混乱を教訓に、今回の導入を決断した。安定した米袋の供給を通じて、食卓に貢献していきたい」と話している。

シコー
http://www.siko.co.jp

 

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