【2017年5月13日】サトーグループのスペシャレースと生野金属はこのほど、ラベルの不要で直接印字できる18 リットル缶(一斗缶)「ラベレス」を開発した。
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この「ラベレス」、スペシャレースの「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)」を採用しており、ピグメント入りの特殊な顔料をコーティング剤として塗工し、そこにレーザー光を照射することで、印字面を発色させる。
レーザー光の照射パターンにより発色・印字するため、インスタントカメラのように可変情報を、使用直前に決定しプリントできる。レーザー光での印字は、ラミネーション加工した上からでも可能。
生野金属から「ラベレス」を購入したユーザーは、既存の設備の充填工程に、CO2 レーザー印字機を導入すれば、ダイレクトマーキングが実現する。
「インライン・デジタル・プリンティング(IDP)」による印字の様子
https://youtu.be/_Bm1BOBWsqo
これにより、ラベルの在庫を取り置く必要がなくなり、ラベル発注や在庫管理業務、貼り作業などは不要。コストダウンや生産性向、廃棄物の削減にも貢献する。
使用の際は、ダイレクト印字であるため、油や薬剤で剥がれるといった心配がなく、CO2 レーザー印字機も基本的にメンテナンスフリーと、導入のハードルは低い。
生野金属では「ラベレス」の量産ラインの構築や、食油・食品分野などユーザーへの営業活動を強化し、2018 年4 月の販売開始に備える。
スペシャレースは、今後も国内外で拡大するパートナーシップやサトーグループのネットワークも最大活用し、IDP の販売拡大を進める。
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