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中田英寿氏の発案で新設 「SAKE COMPETITION ラベルデザイン部門」に285点の応募

【2017年5月23日】「SAKE COMPETITION(サケ コンペティション)」 実行委員会は5月17 日、19日の両日、台東区の東京都立産業貿易センター台東館で、出品酒数世界最多の世界一おいしい日本酒を決める「SAKE COMPETITION 2017」を予審・決審を行った。

同コンペは「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念のもと始まったもの。
従来の「新酒鑑評会」は、大会で競うために最高技術を結集した特製の1本を出品する。これに対して「SAKE COMPETITION」では、誰もが購入できる市販酒のみが出品される。

ラベルデザイン SAKE COMPETITION サケ コンペティション

今回、実行委員の元サッカー選手・中田英寿氏の発案により「ラベルデザイン部門」が新設され、なんと285種類もの応募があった。
審査会場ではラベルがパネルに貼り出され、発案者である中田英寿も審査の様子を見守った。

出品されたラベルには、ワインのような英語表記や、古くからある達筆な漢字を使用したものなど、さまざまなデザインがあった。
審査委員長には、日本を代表するクリエティブディレクターの水野学氏を迎えている。

ラベルデザイン SAKE COMPETITION サケ コンペティション

このラベルコンテストは、表ラベル面(プライムラベル)のみのデザインを審査する部門で、ボトルデザインは内容に含まれない。また、2016年7月1日から2017年12 月31日までの期間に販売実績があるかまたは販売予定のある清酒のみが出品された。

このほか、今年からスパークリングの日本酒を審査する、「発泡清酒部門」を新たに加え、「純米酒部門」「純米吟醸部門」「純米大吟醸部門」「吟醸部門」「Super Premium部門」の5部門と合わせて、全7部門で審査を行った。
世界各地からエントリーされた日本酒は1729点(海外出品 8蔵、22点を含む、内1点は純米酒部門に出品)。審査員は推薦で選出された蔵元で構成された“日本酒業界の精鋭”31名が577点の決審進出作品を選出した。

「SAKE COMPETITION」予審

本選考会の結果は6月5日(月)、グランドハイアット東京 グランドボールルームで開催される「SAKE COMPETITION 2017」表彰式で発表される。

 

中田英寿氏コメント

さまざまなラベルがありますが、日本人だけでなく海外の方にも伝わるものが良いと思います。多くの蔵元はおいしいお酒を造りますが、おいしさが伝わってもラベルを覚えてもらえないとリピーターになってもらえない。そういった意味で(ラベルデザイン部門は)並べて初めて色々なラベルのデザインを考えさせられるので発案した甲斐がありました。

最も印象に残るデザインは、誰が作ったかではなく、人の心の中に入り込むようなデザインが良いかと思います。日本酒が美味しいだけではなく、ラベルデザインの素晴らしさも広めていければと思います。

 

水野学氏コメント【ラベルデザイン部門 審査委員長】

日本のお酒が海外に出ていく上でどう見られ方をするかという視点で審査しました。酒蔵の真剣さと思いをデザインから感じ、審査する僕も真剣でした。

まず、お酒のラベルデザインにおいては、“しずる感”がとても求められます。そして日本には美しくて強い四季があり、それが日本の美しさだと思います。
“美しい味”で“美味しい(おいしい)”と書く国なので、その美しさが世界に広がるようなデザインを期待しています。

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