【2017年2月13日】日本アグフア・ゲバルトは2 月8 日、昨年8月に発足した「フレッシュプリントコンソーシアム」について、デジタル印刷機主要メーカー3社とともに共同記者会見を行った。
「フレッシュプリントコンソーシアム」は、無駄を排除した印刷現場や速乾印刷、迅速な色合わせになどより、廃棄される印刷物の量を減らし、「世界一無駄のない印刷」を目指す取り組み。
必要な数だけ印刷することで、印刷物のコストを削減し「あるべき姿」を取り戻すことを基本理念としている。
現在、全国の印刷会社約30社が参加しており、今後、クライアントやデザイナーなど印刷会社以外との連携を目指す。
今回、記者発表に参加したのは、「フレッシュプリントコンソーシアム」賛助会員のキヤノンマーケティングジャパン、コニカミノルタジャパン、リコージャパンの3社。
デジタル印刷機主要メーカーとアグフア・ゲバルトのワークフローシステム「Apogee」とのコラボレーションに関して発表を行った。
新製品を発表したばかりのワークフローシステム「Apogee」は、オフセット印刷とデジタル印刷で同等の色再現性を実現。クライアントの必要数量に応じて、オフとデジタルを使い分けることで、無駄なく効率的な印刷を可能としている。
今後、「フレッシュプリントコンソーシアム」では4月以降、福岡、名古屋、大阪で印刷会社向けの大規模なセミナーを開催。また、デザイナーやクライアント向けセミナーも行っていくとしており、将来的には会員数400~500を目指す。
これまで別のフローで行われていた「オフセット」と「POD(デジタル)」の印刷工程だが、双方が歩み寄って、どのような使い方がベストか考える必要がある。
現在は印刷の入り口でデジタルかオフセットか決めているが、これも工程の途中や印刷の段階で、数量が少なければデジタル、多ければオフセットという風にクライアントが決められるようになる。
コニカミノルタPPG事業統括部統括部長 大貫満氏
「印刷会社の先のクライアントをターゲットにしている。カラーコントロールでは当社も協力できる部分がある」
リコージャパンCP事業部 商品計画室 室長 渡辺誠一氏
「デジタル印刷のすそ野が広がっていくと考えている、フレッシュプリントの拡大を一緒にできればうれしい」
キヤノンマーケティングジャパン PPS企画本部 本部長 宮前光男氏
「デジタルとオフの差はなくなりつつある。クライアントさんの方からすると垣根があるこれをメリットがある」
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