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エプソン インクジェットデジタル捺染機「Monna Lisa」 エントリーモデル「ML-8000」を追加 2021年2月

【2020年9月29日】エプソンは2021年2月から、インクジェットデジタル捺染機「Monna Lisa(モナリザ)」シリーズの新商品として、少量・多品種生産に適したエントリーモデル「ML-8000」を発売する。

エプソンは、デジタル捺染ビジネスのグローバル展開により、インクジェットによるテキスタイル分野のデジタル化を推進している。
「ML-8000」は、高い生産性と印捺品質、安定稼働を実現しながら、導入コストを抑えたMonna Lisaシリーズのエントリーモデル。

同機には4.7インチの最新の「PrecisionCoreマイクロTFPプリントヘッド」を8個搭載し、標準モードで毎時155㎡(600x600dpi、2Pass)の出力速度を実現している。

機能では、バンディングや色ムラを防ぐ「マイクロウィーブ」や、忠実な色再現と滑らかな諧調を実現する「Look-UpTable(LUT)」を採用。また、「Multi-layerHalfToneTechnology(MLHT)」は、ハーフトーンドット着弾位置をレイヤー別にランダムに配置することでドットの位置ずれによる画像の劣化を軽減する。
これら3つのカラープロセシング技術により、グラデーションや精緻で複雑な幾何学模様を再現する。

また、各プリントヘッドチップの波形を個別に制御する「DynamicAlignmentStabilizer(DAS)」技術により、高精度かつ高密度のドット配置を行うことで、安定した印捺品質を提供する。
さらに、8色のインクを左右対称に配列することにより、双方向印刷時も同じ順序で色を重ねられるため色ムラのない仕上がりとなる。ベルト送り距離を自動検出し送り量を調節する「AccurateBeltPositionControl(ABPC)」技術と合わせ、生産性を提供しながらも高品質な印捺を実現する。

 

ダウンタイムを軽減

このほか、ドット抜けの原因となる「毛羽除去システム」や、インクの付着を防ぐ「インクミストを吸引ファン」、ドット抜けを自動検知する「ノズル自己診断システム(NVT)」などを搭載。ヘッドクリーニング時には布ワイパーがプリントヘッドを自動的に拭き取る。

ダウンタイム軽減では、高精度なプリントヘッド位置合わせ機構やRGBカメラによる自動キャリブレーション機能により、調整を含むヘッド交換作業をわずか30分で完了可能。
9インチのLCDタッチパネルは、プリンターのステータス、操作手順、定期的なメンテナンスの手順を表示する。

搭載の「GENESTAインク」は、脱気式真空パックの酸性インク・反応インク・分散インク・顔料インクのラインアップで多種多様な生地やデザインに対応する。

エプソンでは、新製品を含む「Monna Lisa」シリーズの販売台数を、2025年までに国内市場で累計80台としている。

 

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