【2020年2月20日】ストラタシス・ジャパンは2月20日、フルカラー3Dプリンタ「J826」の日本国内での受注を開始した。出荷は5月15日を予定する。
「J826」は2月9日から11日まで米国テネシー州で開催された「3DEXPERIENCE World」で、米ストラタシスが発表したもの。
同機は50万色のカラーを表現できるフルカラー3Dプリンタ。先行して発売されている「J850」に比べて、小型で低価格であることも特長。
一度のプリントで最大7種類の素材を出力でき、出力物の部位ごとに硬度の調節が可能で、最も柔らかい素材では、ゴムのような質感も再現できる。色を付けながら、そのイメージに合った質感を付与でき、試作品などをよりリアルに再現できるという。
また従来、厚みのある造形物では、黒ずみが出てしまっていたクリアも、透明度の高い「ウルトラベロクリア」(8月対応予定)を搭載可能で、厚みのある造形物でも、きれいに中身を見せられる。
最大造形サイズは255×252×200mm、積層ピッチはニーズにより14㎛~27µmから選択できる。また、リムーバブルトレイを採用しており、トレイの抜き差しで作業交換でき、造形物を取り除く時間をダウンタイムとしない。
付属のソフト「GrabCAD Print(グラブキャドプリント)」は、簡便な操作で3D造形が可能で、STL形式だけでなく、ソリッドワークスなどのCADデータをそのまま読み込み出力できる。
製品はオープン価格だが、実勢価格は2,000万円程度を見込む。
担当者は「これらにより、従来は単色3Dプリントとレンダリングで確認作業していたプロトタイプやサンプル作成を、一度の出力で確認でき、作り直しも容易にできる。J850のを導入した企業も最初はフルカラーに懐疑的だったが、今は単色には戻れないという評価をいただいている」と話す。
新製品は、従来機と同様に試作で使っていただくものです。
我々のお客様は、問題を2つ抱えていらっしゃると感じます。
まず一つは、「タイムtoマーケットファンクションの確認」で、試作段階から実際の材料での確認を行いたいということ。これらは製作物ごと、産業ごとにニーズが異なります。これをオールインワンでできるプリンタが「J850」と考えています。
もう一つの問題がデザイナーにいかに寄り添えるかということ。
パソコンの隣に2Dのプリンタがあるように、「オフィスのデスク近くに3Dプリンタおけるか。オフィス環境におけるか」というテーマに取り組みそれを解決するものとして小型のこの製品を開発しました。
ストラタシス
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