【2017年9月26日】キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズは、オランダのオセ(Océ Holding B.V.)製のフラットベッドタイプのUV硬化型大判インクジェットプリンタ(IJP)「Océ Arizona(アリゾナ)」シリーズの日本での発売を決定。
その第一弾として2018年1月から「Océ Arizona 1280GT」を発売する。
「Océ Arizona(アリゾナ)」シリーズは、サイン&ディスプレイ市場および建装材のデジタルプリント市場向けの産業用IJP。
「Océ Arizona 1280GT」は、板状メディアサイズが125×250cm、最大板状メディア厚が50.8mm。最大ロールメディアサイズが幅220cm、重さ50kgまで。
最大出力速度はエクスプレスモードの場合、フラットベッドで33.6m2/h、ロールで25.6m2/h。
最大8色のUV硬化インクを搭載可能で、精巧なフラットベッドテーブルにより、多様なメディアに対応し、高画質プリントを実現する。
搭載された「VariaDot(バリアドット)イメージング技術」は、インクの吐出を6plから42plまでさまざまなサイズに打ち分けられ、シャドー部や中間色の滑らかな表現性を高めている。
白インクとクリアインクを搭載しており、透明メディアへの出力できることから用途は幅広い。このほか、ライトシアンとライトマゼンタを含めた構成で、より滑らかな階調表現が可能。
また、フットペダル式レジストピン操作(メディアの位置合わせ用途)や、6エリア分割制御が可能なバキュームシステムがあり、オプションではインクヘッドの自動メンテナンスも搭載できる。
本体価格はシステム構成により変動するため、個別見積もりとなっている。
オセのIJPは、全世界で6,500台の出荷実績を持ち、高生産性と高品質において高い評価を得ている。
キヤノンMJでは、UV硬化型大判フラットベッドプリンターの国内市場動向について「今後国内で開催される世界的スポーツイベントに向けて、サイン、屋内外広告、販促材などの印刷需要の拡大が予想される」としており、従来のスクリーン印刷からデジタル印刷へのシフトによる成長を見込んでいる。
同社では年間の販売目標を10台としている。
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