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ミマキ 子会社によるフルカラーの3Dプリントサービスを発表 UV硬化型インクで1000万色を表現可能

【2015年9月12日】ミマキエンジニアリングは9月11日、江東区有明の東京ビッグサイト会議棟で、記者発表を行い、約1000万色で造形できる「フルカラー3Dプリントサービス」とフラットベッドUVインクジェットプリンタ(IJP)「UJF-7151 plus」を発表した。

同社の3Dプリントサービスは自社開発した3Dプリンタの試作機を活用し、連結子会社のグラフィッククリエーションが行う。

開発された3DプリンタはUV硬化型インクジェット(IJ)方式を用いており、インクの噴射により立体物を構成する。CMYの3色を用い表現できる色は約1000万色と、立体物をこれまでにない多彩な色で表現可能。特に赤や黒などの明るい色と濃い色での鮮やかな発色を得意としている。

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造形時の肉厚も1㍉まで薄くでき、穴あき加工でも2.5㍉までの極小加工に対応している。
細かなピッチで積層するため、積層縞は少なく表面も滑らかであることも特徴だ。

加工価格は30mm角で1万8,000円から、350㍉角の場合約32万円(税別、参考価格)。

同社営業本部JP事業部羽場康博事業部長は「3Dプリンタは毎年30%の成長を見せる市場。現在はサンプル作成が中心だが、今後は最終成果物(商品)のプリントが多くなるだろう。そこでは1色ではなく、フルカラー表現が必要になってくる。その市場に当社のサービスは貢献できるはずだ」と製品に対する期待を語った。

記者発表では、3Dプリンタで作成した造形物を多数展示。トンボの羽の薄さと脚の表現の細かさや、野菜の色合いに驚嘆の声が上がった。

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同社では出力サービスを先行で開始しているが、製品の発売を2016年秋としており、将来的には3Dプリンタの販売も行う予定。
出力サービスに関する問い合わせは㈱グラフィッククリエーション(☎0268-64-6500)まで。

同じく発表されIGASでも展示されている「UJF-7151 plus」は、UV 硬化型IJPのハイエンドモデル。「UJF-6042」「同3042」などの従来機の上位機種にあたり、生産性が高く、高精度の印刷が可能になった。

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マシン強度を上げ、ボールねじを搭載しており、高安定出力を実現。ヘッド内インクの循環機能を新たにし、粒状感の少ない高画質プリントができる。また生産性も大幅に向上し、同社従来機の1・8倍にあたる毎時3.3㎡の高生産性を誇る。
価格は598万円(税別)。

記者発表の席で池田明会長が自社は「当社は開発型企業、ベンチャーなので、チャレンジ精神旺盛の社員があつまっている。今後もこういった新製品を世に送り出したい」と話した。

問い合わせは同社グローバルマーケティング部(☎0268-64-2281)まで。

 

 

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