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国内インクジェット市場調査 複合機の台数後押しで増加も 今後の需要は懐疑的  IDC Japan


【2017年10月10日】IT専門調査会社 IDC Japanはこのほど、「国内インクジェット市場に関する2017年第2四半期(4~6月)の実績」を発表した。

この調査によると、インクジェット市場全体の出荷台数は、前年同期比8.2%増の83万7,000台でした。市場全体の8割以上を占めているインクジェット複合機(MFP)は前年同期比10.9%増とここ3年で一番高い成長率を示した。
しかし、インクジェットプリンタは同4.7%減となった。

インクジェット全体市場は、2014年第2四半期以降、マイナス成長が続いていたが、インクジェットMFPの出荷台数の増加により、2017年には第1四半期(1~3月)、第2四半期と継続してプラス成長に転じている。

しかし、印刷のニーズが低下している状況に変化は見られておらず、情報の閲覧、保存、共有には、紙の代替手段としてスマートフォンやタブレット、クラウドが利用されている。

IDCの調査によると2017年第2四半期には国内における家庭市場向けタブレット出荷台数が過去最高を記録。今後も、より大きな画面で情報を閲覧するユーザーが増加すると考えられ、地図やクーポンなどの印刷ニーズはますます低下すると分析している。

新製品の傾向では、インクジェットMFPが多く、モバイル端末からの印刷の容易さやカラーバリエーション(今年はメタリックグレーやゴールド)、小型化が訴求されている。しかし、これらの点をユーザーが画期的な機能/性能の向上と捉えるかどうかには疑問が残るとしている。

大容量インクタンク搭載の新製品が増加してており、アジアでは大容量インクタンク搭載の製品は広く市場に受け入れられている。世界全体でもインクタンク製品は2017年にはインクジェット市場全体の15%以上を占めるなど、急速に増加している。
ただ、国内では大容量インクタンク製品は2017年第2四半期に市場全体の僅か1.9%と苦戦している。

IDC Japan イメージング,プリンティング&ドキュメントソリューションのシニアマーケットアナリストである三谷 智子は「国内インクジェット市場の活性化には、印刷の楽しさや印刷物の優位性(保存性や一覧性など)について再認識してもらうような、例えば、印刷した写真の新しい楽しみ方の提案をするなど、売り方を変革していく必要がある」としている。

 

国内MFP市場 2017年第2四半期の分析と2017年~2021年の予測https://www.idcjapan.co.jp/Report/Tracker/j17151306.html

 


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