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「おすすめプロダクト これいいね!」 第1回前編 CGS「ORIS FlexPack//Webシステム」 できます!本物そっくりの包装サンプル

【2017年6月26日】今回からお送りする「おすすめプロダクト これいいね!」は、プリントとプロモーションに関連する優秀な製品やサービスを紹介するコーナー。第1回は皆さんわりとお困りのアレにかかわる製品だ。

印刷で最も重要な要素の一つプリプレス。
データ入稿からプルーフ作成、製版など、特にパッケージ印刷ではモックアップが必要になるケースもある。
この作業は、非常に面倒くさいが、しっかりできていれば、トラブルも減り、刷り直しや色調整など多くの面倒くさい作業が軽減される“印刷のキモ”ともいえる部分である。
CGSは、このパッケージのプリプレスをソフトとデジタルプリンタで支援するシステム「ORIS FlexPack//Webシステム」の提供を始めている。
今回はCGSジャパンの長井基範社長に話を聞いた。

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パッケージサンプル正確に再現可能

CGSはドイツのソフトウェアメーカーで、RIPから派生したカラーマネジメントシステムなどを開発し、販売しています。

今回、日本で提供を開始した「ORIS FlexPack//Webシステム」の基本的な機能は、カラーマネジメントから、プルーフやサンプル、モックアップの作成までを一貫して行えるシステムです。
しっかりとカラーマネジメントをすることによって、できるだけ本番に近い形でプルーフやモックアップを作成し、完成時にどのように見えるのかを確認できることが特長です。

システムはソフトとパソコン、当社が推奨する大判のインクジェットプリンタ(IJP)で構成されます。

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CGSはもともとソフトウェアの会社で、印刷で使用されるプルーフ用インクジェットプリンタのRIP(Raster Image Processor)の部分を開発してきました。そこからプリプレスのカラーマネジメント部分に貢献できるソフトを開発してまいりました。

「ORIS FlexPack//Webシステム」では、特にパッケージ印刷で使用される「特色」の再現性に注力しています。
大判IJPなどのデジタル出力機器でプルーフを作成する場合、やはりその出力機の能力に色再現性が制限されます。
しかし、当社の「ORIS FlexPack//Webシステム」では、IJPにローランド ディー.ジー.の溶剤系IJP「VS-300i」を使用し、色再現領域が広くなるようCMYKに加え、オレンジとグリーンを入れています。
色は可能な限りグラビアに近い色を再現できるように、ハードも用意しました。

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ハードが溶剤系IJPであるため、溶剤系インクで出力できるように、軟包装で利用されるフィルムや蒸着紙の表面にインクが載せられる受理層を加工したメディアも用意しています。

このほか、パッケージ業界ではさまざまな基材に印刷したいという要望があるので、紙器や缶などへのプルーフ作成ができるように転写フィルムも用意しています。

 

PETボトルのサンプルはお手の物

シュリンクフィルムでPETボトルなどの飲料を再現するのはお手の物ですし、缶などに転写フィルムを載せた姿は、ぱっと見、直接プリントしたものと、ほとんど区別がつかないと思います。

そのサンプル加工を行っているところのビデオがあるのでご覧ください。

また、このシステムでは、フィルムにマット感を持たせるバーニッシュ加工も、オプションのUV硬化型IJP、(ローランド ディー.ジー.の「LEF-300」)を使用すれば可能です。
さらには箔加工もオプションのホットラミネータを使って可能になります。この箔のシステムは、IJでクリアニスを塗布し、半乾きの状態で上から箔を載せるというもので、疑似コールド箔のような、技術を開発しました。
まだ、少し密着性などに課題はありますが、技術開発を進めており、近日中に箔に近く、耐久性のあるサンプルを提案できるようになります。

これがタバコの箱のモックですが、光沢とエンボスニス加工がしっかりできていて、本物のような出来になっています。

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これまでは高級なデジタル箔装置でしかできなかったことが、数百万円から数千万円でできるようになるということです。

海外ではウイスキーなどハードリカーを製造するブランドオーナーやたばこ会社で使用例があります。

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CGS
http://www.cgsjapan.com/

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