【2025年11月26日】電通、電通デジタル、電通ダイレクトの3社は26日、企業のオウンドチャネル上で動画コンテンツを企画・制作・蓄積し、AIを活用して“偶発購買”を継続的に誘発する新ソリューション「偶発購買アーカイブコマース」の提供を開始した。
同ソリューションは、視聴データや行動ログをもとに、生活者の購買予兆を検出し、最適な動画配信につなげる仕組みである。

偶発購買とは、SNSや動画、店頭で「偶然目にした情報」をきっかけとした購買行動を指す。ライブコマースなどリアルタイム型の販売手法は一時的な盛り上がりを生むが、配信後の持続性に課題があるとされる。
今回の新ソリューションでは、アーカイブした動画コンテンツを購買行動の“発火点”として機能させ、商品やサービスへの偶発的な関心を継続的に喚起する点が特徴である。
3社はまず、偶発購買が起きやすい形式やフォーマットを踏まえた動画コンテンツを企画・制作する。次に、電通の独自生活者データと、電通デジタルの次世代マーケティングソリューションブランド「∞AI(ムゲンエーアイ)」を組み合わせ、統計処理した視聴データや行動ログを分析。購買予兆を検出し、切り抜き動画や短尺クリップを自動抽出する。
これにより、生活者が関心を示しやすいタイミングで適切なコンテンツを届けられるようになる。
さらに、購買意欲が高まりやすいタイミングに合わせてAIを用いた広告配信も行い、動画コンテンツを長期的に機能する「購買エンジン」として活用する。
計画購買層に対しても偶発的な購買行動を促し、企業の販売活動を短期・長期の双方で強化する狙いがある。
3社は今後も、クリエイティビティ・データ・テクノロジーの融合によって、企業が偶発購買を戦略的に創出するための新たなコマース基盤の提供を進めるとしている。
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